偏差値50はどのくらいのレベル?意味や求め方、勉強法を解説

今回は「偏差値50」を徹底解説します!

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筆者の情報 旧帝大次席現役合格、共通テスト得点率86%、旧帝大2次試験得点率87%、TOEIC975所持、英検準1級所持

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筆者の大学受験の結果 2位で現役合格 得点率87%

▼筆者の模試結果はこちら▼筆者の模試の結果 偏差値70多数 共通テスト模試768点

偏差値とは

偏差値を一言で表すと「同じテストを受けた受験者と比較して、自分の学力がどれくらいなのかを表す値」です。

平均点を偏差値50とし、平均点より自分の得点が高ければ偏差値は50より大きく、低ければ偏差値は50より小さくなります。

偏差値の分布

偏差値の分布は以下のようになります。

偏差値上位何%1000人中の順位
800.13%1.3位
750.62%6.2位
702.28%22.8位
656.68%66.8位
6015.87%158.7位
5530.85%308.5位
5434.46%344.6位
5338.21%382.1位
5242.07%420.7位
5146.02%460.2位
5050.00%500位
4953.98%539.8位
4857.92%579.2位
4761.79%617.9位
4665.54%655.4位
4569.15%691.5位
4084.13%841.3位
3593.32%933.2位
3097.72%977.2位

偏差値の求め方

偏差値は以下のように求めます。

偏差値=(自分の得点ー平均点)÷標準偏差×10+50
筆者
標準偏差とは簡単に言えば「得点のばらつき」です。ばらつきが大きければ標準偏差は大きくなります。

偏差値50はどのくらいのレベル?上位何パーセント?

偏差値50は全体の上位50%です。

 

つまり、100人受験者がいれば、順位は50位ということになります。

また、1学年に300人いる場合、偏差値50は150位になります。

偏差値50を取るのに必要な点数は何点?

偏差値50を取るのに必要な点数は試験結果によるため、「〇〇点」と明確に言うことはできません。

ただ、先ほど紹介した計算式を変形すると、どれくらいの点数を取れば良いのか予想を立てることができます。

偏差値=(自分の得点ー平均点)÷標準偏差×10+50
↓(偏差値=50とする)
自分の得点=平均点

つまり、その試験で平均点を取れば、偏差値は50ということになります。

共通テストで偏差値50はどのくらいの点数?

独立行政法人大学入試センターが発表した「令和6年度大学入学共通テスト 実施結果の概要」によると、共通テストで偏差値50の点数は以下です。

科目平均点(偏差値50の点数)
国語116.50
世界史A41.16
世界史B60.28
日本史A42.04
日本史B56.27
地理A55.75
地理B65.74
現代社会55.94
倫理56.44
政治経済44.35
倫理、政治経済61.26
数学I34.62
数学I・数学A51.38
数学II35.43
数学II・数学B57.74
物理基礎28.72
化学基礎27.31
生物基礎31.57
地学基礎35.56
物理62.97
化学54.77
生物54.82
地学56.62
英語(リーディング)51.54
英語(リスニング)67.24
筆者
おおむね、5〜6割の得点率で偏差値50になりますね。

東京都立高校の入試で偏差値50はどのくらいの点数?

東京都教育委員会の「令和5年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査について」によると、東京都立高校の入試における偏差値50の得点は以下のとおりです。

教科偏差値50の得点(平均点)
国語80.8点
数学57.6点
英語62.8点
社会55.6点
理科59.4点
筆者
国語が特に高いですね。前年の平均点が68.8点ということなので、12点上がっていることになります。

 

合計だと、500点中316.2点(得点率63.2%)で偏差値50になります。

進研模試で偏差値50はどのくらいの点数?

多くの高校生が受験する進研模試における偏差値50の点数は、100点中35〜40点です。

筆者
ぶっちゃけ、進研模試における偏差値50はあまり高いとは言えません。

偏差値50の高校のレベル|どんな雰囲気?

偏差値50の高校は、全国の高校の中でちょうど真ん中くらいのレベルに位置するでしょう。

中学の内申点はオール3くらいで、全教科で350点取れれば合格できると言われます。

 

授業が荒れることは少なく、真面目に勉強できる環境です。

熱心を見せれば、学校や教師から手厚いサポートを受けられます。

 

また、勉強ばかりでなく、部活・アルバイト・学園祭など、高校生活をふんだんにのびのびと楽しむ学生が多いです。

 

クラスの半分は大学に進学し、残りは専門学校や就職という進路を選ぶことが多いです。

学年トップレベルになれば、国公立や上位私立を狙えるでしょう。

筆者
中には偏差値50の高校から難関大学に進む人もいます。

偏差値50の大学のレベル|どのくらいの大学に行ける?

ここからは偏差値50(47.5〜50.0)で目指せる国公立大学・私立大学を紹介します。

国公立大学

偏差値50(47.5〜50.0)で目指せる国公立大学は以下です。(一部抜粋)

  • 小樽商科大学
  • 弘前大学
  • 岩手大学
  • 秋田大学
  • 山形大学
  • 福島大学
  • 茨城大学
  • 宇都宮大学
  • 埼玉大学
  • 新潟大学
  • 富山大学
  • 福井大学
  • 信州大学
  • 静岡大学
  • 三重大学
  • 和歌山大学
  • 島根大学
  • 広島大学
  • 山口大学
  • 香川大学
  • 熊本大学
  • 鹿児島大学

偏差値50であれば、ほとんどの地方国公立大学の一部学部を狙えます。

筆者
主に、教育学部や医学部保健学科、農学部や理学部・工学部などですね。

私立大学

偏差値50(47.5〜50.0)で目指せる私立大学は以下です。(一部抜粋)

  • 獨協大学
  • 文教大学
  • 国士舘大学
  • 駒澤大学
  • 順天堂大学
  • 成蹊大学
  • 成城大学
  • 専修大学
  • 東海大学
  • 東京電機大学
  • 東京都市大学
  • 東洋大学
  • 日本大学
  • 武蔵野大学
  • 明星大学
  • 神奈川大学
  • 龍谷大学
  • 近畿大学
  • 甲南大学

偏差値50なら、有名大学群である「日東駒専」に含まれる日本大学や東洋大学などが射程圏内に入ります。

偏差値50以上を取る方法

ここからは偏差値50以上に成績を伸ばす方法を解説します!

最初は1科目だけに集中して偏差値50以上を目指す

まずは戦略的な話です。

複数科目を同時に勉強するのは難しいので、まずは1科目だけに集中して勉強するのがおすすめです。

筆者
すでに偏差値50を取っている科目がある人は、次の章に進んでください。

 

どれか1科目だけでも偏差値50以上を取れれば「自分にもできるんだ!」と自信がつきます。

また、偏差値50を取る「感覚」が身につくので、ほかの科目もスムーズに成績を伸ばせるようになります。

 

逆に、いろいろな科目に手を出すと、各科目の勉強時間が少なくなります。

それだとなかなか成績が伸びないのでおすすめしません。

 

最初に偏差値50以上を目指すのにおすすめの科目は英語です。

その理由は2つあります。

  1. 努力が成績に反映されやすいから
  2. (偏差値40から50に上げる場合は)勉強すべきことがシンプルだから
筆者
英単語と英文法を勉強すれば、偏差値50はすぐに突破できます。

計画を立てて実行する

さて、ここからは具体的な勉強法を解説します。

 

まずは計画を立てましょう。

そして、なるべく計画通りに勉強を進めましょう。

 

なお、最初から完璧な計画を立てることはできません。

よって、学習状況や自分の成績の伸び方を考慮しながら、定期的に計画を修正してください。

 

もし自分で勉強計画を立てる自信がないなら、個別指導のトウコベ利用して、東大生に勉強計画を作ってもらってください。

 

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基礎を固める

偏差値50を取るためには、基本問題でしっかり正解できるようになることが重要です。

よって、基礎を固めることを意識しましょう。

大学受験するなら、基礎固めは夏休み終了時期までに終わらせるべきです。
遅くても、高3の10月までには終わらせてください。

毎日勉強する

  1. 一週間のうち、1日14時間勉強。他の日は全く勉強しない。

  2. 一週間のうち、毎日2時間勉強する。

①と②の1週間の合計の勉強時間は14時間で同じです。

しかし、②の方が成績は圧倒的に伸びやすいです。

インプットとアウトプットを繰り返す

教科書や参考書を読む「インプット」は成績を上げるためにはとても重要です。

しかし、「インプットだけ」では成績が上がりません。

 

インプットした知識をアウトプットすることが大切です。

 

アウトプットすることで、知識の理解度が深まり、定着度がアップします。

そして、問題を解く感覚が身につくので、テストでも問題が解けるようになります。

偏差値50以上を取る科目別の勉強法

さて、ここから具体的な勉強法を科目別に解説します!

国語

国語は知識をつけることが大切です。

現代文なら漢字や四字熟語・慣用句の意味、古文なら古文単語と助動詞、漢文なら漢字と句法を覚えましょう。

筆者
知識をつけるための教材は学校配布のモノで十分です。

 

知識をつけるだけで見違えるように問題が解けるようになります。

逆に、知識がなければ問題を正しく解けるようにはなりません。

数学

数学は問題演習中心に勉強を進めてください。

具体的には以下の手順で勉強しましょう。

  1. 教科書・参考書で基本的な公式や定理を確認する
  2. 教科書・参考書を見ながら基本問題を解く
  3. 解説を読み込む
  4. わからないことを調べる

教科書レベルの問題が完璧に解けるようになれば偏差値50は突破できます。

また、問題集の入試基礎レベルの問題が解ければ偏差値55、入試標準レベルの問題が解ければ偏差値60には到達します。

 

また、数学の問題を解くときは以下の2点を意識してください。

  1. わからなくても5分は考える
  2. 計算をサボらない

①は思考力と考える体力を身につけるため、②は計算力を身につけるために重要です。

英語

英語を勉強する順番は以下のとおりです。

  1. 英単語・英熟語・英文法
  2. 英文解釈
  3. 長文読解
  4. ライティング・リスニング(必要に応じて)
  5. 過去問

特に重要なのは①です。

 

英単語や英文法は英語の基礎となります。

英単語と英文法がわからなければ、英語は絶対に分かりません。

 

英単語を覚えるには、以下を実践しましょう。

  1. 英単語帳を1冊覚える
  2. 文中でわからない英単語を調べノートにまとめる

 

また、英文法の勉強法は3通りあります。

  1. 学校の授業を真面目に受ける
  2. 英文法の参考書を1冊やり切る
  3. スタディサプリで学ぶ
筆者
ぶっちゃけ、どの方法でも効率は変わりません。好きな方法で勉強しましょう。

 

リスニング

共通テストではリスニングが大きな配点を占めます。

ということで、ここからはリスニングの勉強法を解説します。

前提として、リスニング対策をする場合でも、英単語と英文法の勉強が必要です。英単語と英文法がわからなければ、リスニング音声を正しく聞き取れません。

 

とはいえ、やることは単純です。

オーバーラッピングをしてください。

スクリプト(音声の英文を書き起こしたモノ)を読みながら音声を流し、音声に合わせて発生するリスニング練習法。

 

オーバーラッピングをする目的は2つです。

  1. リスニング音声のスピードについていけるようになるため
  2. ひとつひとつの音を判別できるようになるため

オーバーラッピングに使う教材はなんでもOKです。

YouTubeで「リスニング 音声」と調べて、ストレスなく聞ける教材を選びましょう。

理科

基本的な理科の勉強手順は以下のとおりです。

  1. 教科書・参考書で基礎知識をインプット
  2. 問題集でアウトプット

まずは図やイラストを見ながら、基礎知識をたくさんインプットしていきましょう。

図・イラストとセットで勉強することで学習内容の定着率がアップします。

 

インプットした後は、問題集でアウトプットします。

アウトプットを通じて知識の理解度が深まるとともに、定着率がさらにアップします。

筆者
また、問題を解く感覚が身につくので、テストの点数がぐんぐんアップしていきます。

 

アウトプットした後は、必ず解説を読み込みましょう。

また、できなかった問題については解き直してください。

 

最終的には、ひとつひとつの知識を自分の言葉で人に説明できるようになることを目指しましょう。

社会

社会は暗記が大切です。

 

地理・日本史・世界史・政治経済など、様々な分野がありますが、どれも暗記が必須です。

暗記することなく成績を上げるのはほぼ不可能と考えてください。

 

社会の知識を暗記するには、以下の2ステップで勉強を進めましょう。

  1. 一問一答で単語と内容を関連づける
  2. 教科書を読んで流れを掴む

いきなり教科書を読んでしまうと、知らない単語がたくさん出てきて困惑するはずです。

なので、まずは一問一答で単語とそれに関連するエピソードなどを理解することから始めましょう。

 

その後、教科書を読んで流れを掴みましょう。

 

知識を暗記した後は、問題演習に入ります。

 

問題演習をすることで、「どのように出題されるのか」という問題のパターンを把握できるとともに、知らない知識や勘違いしている内容が明らかになります。

教科書や一問一答で復習して知らない知識や勘違いを潰していけば、どんどん持っている知識が増えるので、さらに問題が解けるようになります。

本気で成績を上げたいなら個別指導を利用しよう

ここまで勉強法を解説してきましたが、独学で勉強するのは大変です。

勉強しても思うように成績が伸びず、途中で挫折してしまう可能性があります。

 

よって、本気で成績を上げたい人は、個別指導を利用しましょう。

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筆者
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偏差値50に関してよくある質問

偏差値50から旧帝大や医学部に合格することは可能?

偏差値50からでも、旧帝大や医学部を目指すことは可能です。

 

ただし、かなりの努力が必要になることは間違いありません。

また、努力の方向性を間違えないことが大切です。

偏差値50と偏差値40の差は?

偏差値50は上位50%であるのに対し、偏差値40は上位84.13%です。

つまり100人受験者がいる場合、偏差値50以上は50人、偏差値40以上は84人程度いることになります。

 

偏差値50と偏差値40では「授業内容の理解度」で大きく差があります。

偏差値40の人は授業内容をほとんど理解できていません。

筆者
ちなみに共通テストの場合、偏差値50の得点率は5〜6割であるのに対し、偏差値60の得点率は概ね3〜4割になります。

偏差値50と偏差値60の差は?

偏差値50は上位50%であるのに対し、偏差値60は上位15.87%です。

つまり、100人受験者がいる場合、偏差値50以上は50人、偏差値60以上は15〜16人程度いることになります。

 

偏差値50と偏差値60は「基礎力」で大きく差があります。

基礎さえしっかり固まれば、偏差値60を突破できる可能性は高いです。

筆者
ちなみに共通テストの場合、偏差値50の得点率は5〜6割であるのに対し、偏差値60の得点率は概ね7割になります。

 

まとめ

偏差値50がどのくらいのレベルなのか解説しました。

筆者
ぜひ参考にしてください!

 

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