偏差値40はどのくらい?求め方や勉強法を解説

今回は「偏差値40」を徹底解説します!

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筆者の情報 旧帝大次席現役合格、共通テスト得点率86%、旧帝大2次試験得点率87%

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筆者の大学受験の結果 2位で現役合格 得点率87%

▼筆者の模試結果はこちら▼筆者の模試の結果 偏差値70多数 共通テスト模試768点

偏差値とは

偏差値を一言で表すと「同じテストを受けた受験者と比較して、自分の学力がどれくらいなのかを表す値」です。

平均点を偏差値50とし、平均点より自分の得点が高ければ偏差値は50より大きく、低ければ偏差値は50より小さくなります。

偏差値の分布

偏差値の分布は以下のようになります。

偏差値上位何%1000人中の順位
800.13%1.3位
750.62%6.2位
702.28%22.8位
656.68%66.8位
6015.87%158.7位
5530.85%308.5位
5434.46%344.6位
5338.21%382.1位
5242.07%420.7位
5146.02%460.2位
5050.00%500位
4953.98%539.8位
4857.92%579.2位
4761.79%617.9位
4665.54%655.4位
4569.15%691.5位
4084.13%841.3位
3593.32%933.2位
3097.72%977.2位

偏差値の求め方

偏差値は以下のように求めます。

偏差値=(自分の得点ー平均点)÷標準偏差×10+50
筆者
標準偏差とは簡単に言えば「得点のばらつき」です。ばらつきが大きければ標準偏差は大きくなります。

偏差値40はどのくらいの頭の良さ?

偏差値40は上位何パーセント?

偏差値40は全体の中の上位84.13%です。

つまり、100人受験者がいれば、順位は84〜85位ということになります。

偏差値40は低い?

偏差値50が平均なので、偏差値40だと平均より低いレベルになります。

しかし、「偏差値40」=「頭が悪い」と一概に言うことはできません。

 

その理由は、先ほども言ったように、偏差値というのは同じテストを受けた受験者の中での自分のレベルを表しているからです。

筆者
たとえば、東大模試で偏差値40を取ったとしても、それは「東大受験者」の平均より低いだけで、一般的には頭が良いと考えられるでしょう。

偏差値40を取るのに必要な点数はどのくらい?

偏差値40を取るのに必要な点数は試験によって異なるため、一概に「何点」ということはできないです。

ただ、先ほど紹介した計算式を変形すると、どれくらいの点数を取れば良いのか推測できます。

偏差値=(自分の得点ー平均点)÷標準偏差×10+50
↓(偏差値=40とする)
自分の得点=平均点ー標準偏差

共通テストで偏差値40はどのくらいの点数?

独立行政法人大学入試センターが発表した「令和6年度大学入学共通テスト 実施結果の概要」から、偏差値40の点数を計算しました。

科目平均点標準偏差偏差値40の得点
国語116.5035.3381.17
世界史A41.1617.0624.10
世界史B60.2821.5538.73
日本史A42.0416.9725.07
日本史B56.2716.8839.39
地理A55.7515.0440.71
地理B65.7415.0450.70
現代社会55.9414.9640.98
倫理56.4413.942.54
政治経済44.3514.8729.48
倫理、政治経済61.2613.2148.05
数学I34.6216.6917.93
数学I・数学A51.3820.7330.65
数学II35.4317.4218.01
数学II・数学B57.7420.6737.07
物理基礎28.7212.2916.43
化学基礎27.3110.7516.56
生物基礎31.579.2222.35
地学基礎35.568.9526.61
物理62.9722.8240.15
化学54.7720.9533.82
生物54.8217.9836.84
地学56.6219.8336.79
英語(リーディング)51.5419.9431.60
英語(リスニング)67.2417.1250.12
筆者
共通テストで3〜4割程度を取った場合、偏差値が40になると推測できます。

定期テストで偏差値40はどのくらいの点数?

偏差値の範囲は主に25〜75くらいまでです。

この範囲を基準に点数を換算すると、偏差値75が最高点である100点、偏差値25が最低点である0点とみなすことができます。

 

このような視点で偏差値を捉えると、定期テストでの偏差値40の点数は30点くらいになるでしょう。

 

一般的な高校では、30点は「赤点になるかならないか」という境界になることが多いです。

よって、偏差値40はかなり低いと言えます。

偏差値40の高校のレベル|やばい?恥ずかしい?

偏差値40の高校は以下の3つの特徴を持っている傾向にあります。

  1. 全体的に落ち着きがない
  2. 生徒の学力にばらつきがある
  3. 教師が熱心ではない

落ち着きがない雰囲気

偏差値40の高校の通う生徒は、落ち着きがない人が多い傾向にあります。

たとえば、全校集会でザワザワして生徒指導の先生から注意を受けたり、授業の内容に興味がない場合に私語をしたりする場面が多いです。

 

「活気がある」という意味では良い点と言えます。

が、少なからず授業に真面目に取り組みたい人にとっては迷惑になることがあるでしょう。

生徒の学力にばらつきがある

偏差値40の高校に通っているからと言って、生徒全員が偏差値40ということはありません。

生徒によって、学力にかなりのばらつきがあります。

筆者
偏差値が極端に低かったり、逆に極端に高かったりする場合もあるでしょう。

 

偏差値40の高校に高学力の生徒がいる理由として、「大学への推薦枠を得るため」というのが考えられます。

 

偏差値40の高校の中には、特定の部活が盛んなところがあります。

そのような部活に入って結果を残せれば、大学入試の際に推薦で志望校に行ける可能性が高くなります。

 

また、私立大学への指定校推薦枠を狙って入学するケースもあるでしょう。

 

指定校推薦は学内で枠の数が決まっているため、取り合いになることがあります。

偏差値40の高校だと平均的な学力が比較的低く、指定校推薦の枠を勝ち取りやすいため、高学力の生徒が入学するというわけです。

教師が熱心ではない

一般的に、偏差値40の高校では生徒がやる気をもって勉強することは多くありません。

よって、教師も生徒のモチベーションの低さや無気力さに影響され、熱心に学習指導を行わないことが多いです。

筆者
「ドラゴン桜」では、熱血教師が偏差値の低い高校に現れ、東大合格者を輩出しました。が、そのようなケースは現実的には稀です。

偏差値40の大学のレベル|どのくらいの大学に行ける?

ここからは偏差値40(37.5〜40.0)で目指せる国公立・私立大学を紹介します。

国公立大学

偏差値40(37.5〜40.0)で目指せる国立・公立大学は以下です。(出典:Kei-Net

  • 北見工業大学
  • 室蘭工業大学
  • 釧路公立大学
  • 効率はこだて未来大学
  • 三条市立大学
  • 琉球大学
  • 名桜大学
筆者
正直、偏差値40だと選択肢は少ないです。

私立大学

偏差値40(37.5〜40.0)で目指せる私立大学は以下です。(一部抜粋)

  • 亜細亜大学
  • 桜美林大学
  • 杏林大学
  • 実践女子大学
  • 大正大学
  • 大東文化大学
  • 拓殖大学
  • 帝京大学
  • 東海大学
  • 文教学院大学
  • 目白大学
  • 立正大学
  • 京都橘大学
  • 佛教大学
  • 龍谷大学
  • 大阪学院大学
  • 大阪産業大学
  • 四天王寺大学
  • 摂南大学
  • 阪南大学
  • 桃山学院大学

偏差値40から成績を伸ばす勉強法

偏差値40だと目指せる大学・学部は限られます。

進路の幅を広げるには、偏差値40からさらに成績を伸ばしていくことが必要です。

 

偏差値40から成績を上げるためには、以下を実践しましょう。

  • 計画を立てる
  • 中学範囲から勉強する
  • 基礎を徹底的に勉強する
  • 量をこなす
筆者
これができれば、偏差値50は突破できるはずです。

計画を立てる

まずは計画を立てましょう。

 

計画がなければ、行き当たりばったりの勉強になってしまいます。

行き当たりばったりの勉強では成績が伸びません。

筆者
「いつまでに」「どの教科を」「どんな教材を使って」「どれだけの時間をかけて」勉強するのか、受験日や模試、定期テストなどから逆算して考えましょう。

 

そして、計画したら行動に移すことが重要です。

 

もちろん、完璧に計画通りに勉強することはできません。サボってしまう日や、急な用事でそもそも勉強できない日だってあるはずです。

また、計画通りに勉強できたとしても、思ったように成績が伸びるとは限りません。

 

そのため、学習状況や自分の成績を考慮しながら、定期的に計画を修正しましょう。

 

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中学内容から勉強する

現状偏差値40以下の人は、高校の授業内容どころか、中学内容すら理解できているか怪しいです。

この状態で高校内容を勉強してもわからないことが多すぎて挫折します。

 

よって、焦らず中学内容から勉強しましょう。

 

ただし、中学内容からやり直すべき教科は全てではありません。

中学内容からやり直すべき教科は以下の3つです。

  1. 英語
  2. 数学
  3. 理科
筆者
これらの教科では、中学内容を理解できなければ、間違いなく高校内容は理解できません。

基礎を徹底的に勉強する

中学範囲が終わったら、次は高校範囲の基礎固めです。

基礎ができていなければ基本問題が解けません。また、応用範囲を理解できません。

 

たとえば、英語の基礎は英単語と英文法です。

英単語を覚え、英文法を理解すれば、ほとんどの英文で意味を理解できるようになります。

筆者
逆に、基礎を固めずにいきなり応用範囲の内容を勉強するのはNGです。勉強しても理解できず、挫折してしまう可能性が高いからです。

 

基礎を固めるには、インプットとアウトプットを地道に繰り返すことが重要です。

具体的には、教科書や参考書を読んでインプットして、問題集を使ってアウトプットしてください。

疑問点を残さない

疑問点が残っていると、その部分の問題が解けません。

また、後で勉強する内容が理解できなくなる可能性が高いです。

 

よって、疑問点が発生したら、必ずインターネット等で調べて解決することを心がけてください。

量をこなす

「学習効果=勉強の質✖️勉強の量」です。

勉強の質をどれだけ高めたとしても、勉強量が少なければ成績は伸びません。

偏差値40から成績を上げる科目別勉強法

ここからは科目別の勉強法を解説します!

国語

現状偏差値40の人は、知識が圧倒的に足りていません。

偏差値40から成績を伸ばすためには、知識をつけていくことが重要です。

筆者
国語の知識とは、現代文なら漢字や四字熟語・慣用句、古文なら古文単語や文法、漢文なら漢字と句法を主に指します。

 

知識をつけるには「文章を読んでわからない知識をすぐに調べること」が重要です。

また、古文・漢文の場合には、学校で配布された教材を繰り返し読みましょう。

 

知識をつけるだけで見違えるように問題が解けるようになります。

逆に、知識がなければ問題を正しく解けるようにはなりません。

数学

現状数学の偏差値が40以下の人は、教科書レベルの問題が解けていません。

よって、以下の手順で勉強を進めてください。

  1. 教科書・参考書で基本的な公式や定理を確認する
  2. 教科書・参考書を見ながら基本問題を解く
  3. 解説を読み込む
  4. わからないことを調べる

 

また、数学の問題を解くときは以下の2点を意識してください。

  1. わからなくても5分は考える
  2. 計算をサボらない

①は思考力と考える体力を身につけるため、②は計算力を身につけるために重要です。

英語

偏差値40の人は、英語の基礎となる英単語と英文法の学習が圧倒的に足りていません。

 

英単語がわからなければ、英語は読めませんし書けませんし聞けません。

また、英文法がわからなければ、英語を正しく理解することができません。

 

そのため、まずは中学レベルから、英単語と英文法を重点的に勉強しましょう。

その後、英文解釈→長文と勉強を進めてください。

理科

理科で偏差値40から成績を伸ばすには、以下を実践しましょう。

  1. 教科書・参考書で基礎知識をインプット
  2. 問題集でアウトプット

まずは図やイラストを見ながら、基礎知識をたくさんインプットしていきましょう。

図・イラストとセットで勉強することで学習内容の定着率がアップします。

 

インプットした後は、問題集でアウトプットします。

アウトプットを通じて知識の理解度が深まるとともに、定着率がさらにアップします。

筆者
また、問題を解く感覚が身につくので、テストの点数がぐんぐんアップしていきます。

 

アウトプットした後は、必ず解説を読み込みましょう。

また、できなかった問題については解き直してください。

 

最終的には、ひとつひとつの知識を自分の言葉で人に説明できるようになることを目指しましょう。

社会

社会はとにかく暗記が重要です。

地理・日本史・世界史・政治経済など、様々な分野がありますが、どれも暗記が必須です。

筆者
暗記することなく成績を伸ばすのは不可能だと考えましょう。

 

社会の知識を暗記するには、以下の2ステップで勉強を進めましょう。

  1. 一問一答で単語と内容を関連づける
  2. 教科書を読んで流れを掴む

いきなり教科書を読んでしまうと、知らない単語がたくさん出てきて困惑するはずです。

よって、まずは一問一答で単語とそれに関連するエピソードなどを理解することから始めましょう。

 

知識を暗記した後は、問題演習に入ります。

 

問題演習をすることで、「どのように出題されるのか」という問題のパターンを把握できるとともに、知らない知識や勘違いしている内容が明らかになります。

教科書や一問一答で復習して知らない知識や勘違いを潰していけば、どんどん持っている知識が増えるので、さらに問題が解けるようになります。

偏差値40から成績を上げるのにかかる勉強時間

偏差値40から成績を上げるのにかかる勉強時間は以下のとおりです。

  • 偏差値40から50:600〜800時間
  • 偏差値40から60:1400〜1800時間

偏差値40から大学に合格するためのスケジュール

ここからは、偏差値40から大学に合格するための大まかなスケジュールを紹介します。

4月〜8月は基礎固め

4〜8月はとにかく基礎固めです。

中学範囲から、焦らずひとつひとつ勉強しましょう。

9月〜11月は問題演習を中心に

9月〜11月は問題演習を通じて、学習内容の理解を深めたり、問題を解く感覚を身につけたりしましょう。

 

問題演習をするときは、「すぐにはわからないけど考えればわかる」くらいの難易度の問題に挑戦し続けると効果的に成績が上がります。

また、問題演習をした後は解答解説をじっくり読み、わからないところは必ず調べて解決しましょう。

11月〜1月は過去問演習

11月〜1月は、本格的に過去問演習をしていきます。

 

国立大志望なら共通テストの過去問演習が中心ですが、2次試験の過去問演習も同時並行で進めていきましょう。

私立大志望の方は、志望大学の過去問をたくさん解いてください。

 

過去問演習は最低でも5年以上はやるべきです。

特に難関国公立大学や難関私立大学を目指す場合は、最低でも10年以上は過去問を解きましょう。

本気で成績を上げたいなら個別指導を利用しよう

ここまで勉強法を解説してきましたが、独学で勉強するのは大変です。

勉強しても思うように成績が伸びず、途中で挫折してしまう可能性があります。

 

本気で成績を上げたい人は、個別指導を利用しましょう。

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筆者
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まとめ

偏差値40がどのくらいのレベルなのか解説しました。

筆者
ぜひ参考にしてください!

 

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