難しい?鎌田の有機化学の講義のすべてを解説!【特徴、レベル、使い方など】

「鎌田の有機化学の講義」はその名の通り、有機化学の参考書です。

 

今回はこの参考書のすべてを解説します。

 

鎌田の有機化学の講義については、これを読めばばっちりです!

 

化学の効率的な勉強の進め方がまだよくわからない人は、先に以下の記事をご覧ください!

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鎌田の有機化学の講義の特徴

鎌田の有機化学の特徴はこんな感じです。

  • 有機化学を深いところまで理解することを目指す
  • 特に重要な事柄を強調している
  • 図解を多用している

有機化学を深いところまで理解することを目指す

「鎌田の有機化学の講義」最大の特徴は「有機化学を深くまで理解できるような説明」です。

 

普通なら「反応の過程と結果」しか説明しないところを、「反応の原理・機構」まで解説してくれます。

 

そのため、「反応を暗記」ではなく、「反応を理解」できるように。単なる暗記になってしまうことが多い有機化学ですが、鎌田の有機化学の講義なら深いところまで学べます。

 

大学に入った後でも役立つ内容が多く解説されているので、私的にも助かりました。

 

特に重要な事柄を強調している

鎌田の有機化学の講義では、大学入試において特に重要な事柄を枠で囲って強調しています。

 

「重要な事柄」と「重要でない事柄」を判別することは、特に初学者にとって、難しいですよね。重要でない反応を勉強してしまい、時間が無駄になることも多いです。

 

鎌田の有機化学の講義なら、まず勉強すべき内容が一目でわかるので効率的。重要な事柄に集中して勉強すれば、有機化学の点数が短期間で上がっていくでしょう。

 

図解を多用している

図解が多いのも鎌田の有機化学の講義の特徴です。

 

構造式や反応式はもちろん、反応のイメージ図や実験の様子まで描かれています。

 

文字だけで有機化学を勉強するのは限界があります。図解が多数あれば「そういうことか!」と納得することも容易です。

 

鎌田の有機化学の講義のレベル・難易度

この参考書レベル・難易度は「有機化学入門~入試基礎」です。

 

有機化学の入門書ですね。共通テストや大学個別試験の基本問題なら、これだけでも解けるようになります。

 

炭素や水素など、基本的な元素記号が分かればだれでも使えます。理論化学の基礎知識もあると、より使いやすいでしょう。

 

鎌田の有機化学の講義の所要時間

鎌田の有機化学の講義を1周するのにかかる所要時間は「2週間~1か月」です。

 

鎌田の有機化学の講義の評価・口コミ

鎌田の有機化学の評価・口コミをまとめました。良い評判、悪い評判に分けて紹介します!

 

良い評判

鎌田の有機化学の講義の良い評判はこんな感じでした。

  • 基礎知識が整理されており使いやすい
  • 説明が分かりやすい

 

この参考書は大学受験に必要な知識を、分野ごとに分かりやすくまとめています。

 

問題演習の途中で

「あれ、ここなんだっけ」

「どういう反応だっけ」

とど忘れすること、たくさんあるはずです。

 

そんなとき、鎌田の有機化学の講義を辞書的に使うことで、ど忘れした内容をすぐに見つけることができます。

 

また、説明が分かりやすいという意見も多かったです。反応のメカニズムが1つずつ順を追って説明されています。

 

また、図解や整った色使いが、説明の分かりやすさに磨きをかけています。

 

悪い評判

鎌田の有機化学の講義の悪い評判はこんな感じでした。

  • 難しい問題がところどころある
  • 全部やるには時間がかかる

 

この参考書では、知識の説明の後に問題が用意されています。

 

この問題がなかなか難しく、学んだ知識+発想力が必要になります。なので、初見では解けないことも多いです。

 

また、全部やるには時間がかかるという意見もありました。有機化学のすべてを根本から説明しているので、載っている知識の数やページ数もかなり多くなっています。

 

鎌田の有機化学の講義の使い方

有機化学の習熟度に分けて、効果的な使い方を紹介します。

 

これから有機化学を学習しはじめる人

これから有機化学を勉強しはじめる人はこういう風な使い方がおすすめです。

  • 脂肪族化合物・芳香族化合物に絞って勉強する
  • 説明を読む
  • 問題を解いて、知識を定着させる

 

これを繰り返しましょう。

 

高校の有機化学は範囲が非常に幅広いです。

脂肪族化合物

芳香族化合物

天然有機化合物

合成高分子化合物

などなど。(これらは代表的な例です)

 

この参考書でもでも上記のように分類されています。

 

受験で特に重要なのは、脂肪族化合物、芳香族化合物です。簡単に言うと、脂肪族化合物は直線上の有機化合物、芳香族化合物は環状につながった部分を持つ有機化合物のことです。(ややこしいので厳密には説明しません)

 

天然有機化合物や合成高分子化合物は難しいしあんまり出題されません。勉強してもつまらないので、後回しにしましょう。

 

今後、共通テストでは必要になってくるので、その時に勉強しましょう。

 

有機化学は最初が肝心です。脂肪族化合物・芳香族化合物さえわかってしまえばあとはおまけみたいなものなので、頑張りましょう!

 

共通テスト対策がしたい人

共通テストでは天然有機化合物や合成高分子化合物などの知識が必要になってきます。

 

そういった知識をつけていくために、こういう使い方がおすすめです。

  • センター・共通テストの過去問を、この参考書を参照しながら解く

 

これが一番効率いいです。

 

というのも、天然有機化合物や合成高分子化合物は暗記部分が多くややこしいです。なので、参考書を読むだけで覚えるっていうのは根気が必要ですし、効率悪いです。

 

そこで、センター試験や共通テストの過去問・対策問題集を使うことをおすすめします。この参考書を見ながら、時間をかけて過去問を解きましょう。

 

ただ文章を読むよりも、問題を解く方が楽に定着します。何度も過去問を解いていくうちに、いつの間にか参考書がなくても分かるようになりますよ。

 

2次試験の対策がしたい人

2次試験の対策がしたい人はこうやって使うことがおすすめです。

  • 辞書的に使う

 

問題演習をしているときにど忘れしちゃうときってありませんか?

 

偏差値50侍
拙者はよくあったのだ

 

そういうときに、この参考書を辞書として使います。

 

この参考書の該当部分を読んで

「こうやって解くんだった」

「そういえばこういう反応だった」

など、思い出しましょう。

 

これを繰り返しているうちにだんだんと、ど忘れが減っていきますよ。

 

目次で分野ごとにきれいに整理されており図解も多いので、確認したい部分がすぐに見つけられます。

 

ついでに、調べた知識の周辺情報も確認することで、概念が再定着します。

 

個人的レビュー|良いところと悪いところ

実際にこの参考書を長く使っていた私が、良いところと悪いところをぶっちゃけます。

良いところ

  • 反応のメカニズムが説明されているので、丸暗記するよりも知識が定着しやすい
  • めちゃくちゃ見やすい

 

この参考書の魅力的なところは、反応のメカニズムが説明されていることです。反応のメカニズムの説明は、他の参考書ではあまり見られません。

 

「なぜこういう反応が起こるのか」「どうやってこの反応が起きているのか」が説明されているので知識がしっかり定着するうえ、応用力もつきます。

 

また、中身がとにかく見やすいです。配色や枠線がうまく使われており、どんどんと読み進めやすいような構成になっています。

 

悪いところ

  • 初見ではかなり難しい問題も載っている

 

上の方でお話した通り、この参考書には問題も載っています。直前で学習した知識を定着させるための問題ですが、中には発想が必要な難しい問題もちらほらあります。

 

なので、これから使おうって思ってる人は初見で解けなくても落ち込む必要ないですよ。

 

偏差値50侍
拙者も初見では全然解けなかったぞ!(笑)

 

鎌田の有機化学の講義はこんな人におすすめ

鎌田の有機化学の講義はこんな人におすすめです。

  • 最初から、ずっと使える参考書が欲しい人
  • 教科書が苦手な人

 

大学受験対策に最初から最後までずっと使える参考書です。そういう参考書を探している人には特におすすめです。

 

また、教科書ではよく分からないことでも、この参考書を使えばすんなり理解できることも多いです。教科書での勉強が苦手な人は、一度使ってみるといいかもしれません!

 

有機化学を勉強するなら映像授業を使うのもアリ

有機化学は学習内容が幅広いので、ややこしいです。学習内容を整理するのが苦手な人は、鎌田の有機化学の講義を使っても成績が上がらないことも全然あります。

 

そんな人は映像授業を使うのもアリです。映像授業なら図解や板書に加えて、講師が有機化学の難しい内容を分かりやすくかみ砕いて説明してくれます。

 

「鎌田の有機化学の講義を使っているけどなんか成績が上がらない」

「そもそも参考書で勉強できるか不安」

という人は映像授業を使ってみるのもおすすめです。

 

おすすめの映像授業については以下の記事をご覧ください!

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まとめ

鎌田の有機化学の講義のすべてを解説しました。

 

この参考書レベル・難易度は「有機化学入門~入試基礎」です。

基礎知識が整理されており使いやすい

説明が分かりやすい

難しい問題がところどころある

全部やるには時間がかかる

 

有機化学の習熟度別に、効果的な使い方も紹介しました。

脂肪族化合物、芳香族化合物に絞って勉強する

説明を読む

すぐに問題を解いて、知識を定着させる

センター・共通テストの過去問を、この参考書を参照しながら解く
辞書的に使う

 

この参考書を受験生の頃長く使っていた私による個人的レビューもしました。

反応のメカニズムが説明されているので、丸暗記するよりも知識が定着しやすい

めちゃくちゃ見やすい

初見ではかなり難しい問題も載っている

 

これから有機化学の勉強をはじめる人はもちろん、共通テストや大学の個別試験の勉強をしている人でも使えます。

 

理論化学の知識がある程度あると、さらに使いやすいでしょう。

 

理論化学は以下の記事で紹介している方法で勉強することをおすすめします。(他にいい勉強法がない)

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ちなみに上の記事で紹介している方法を使えば、有機化学の基礎知識も簡単に学習できますよ。

 

ぜひ参考にしてください!

 

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