今回は「物理のエッセンス」のすべてを解説します!
物理のエッセンスは「良問の風」や「名問の森」に連なる参考書・問題集です。
公式によると、以下の順番で使うことが推奨されています。
- 物理のエッセンス
- 良問の風
- 名問の森
物理のエッセンスは赤色の「力学・波動」編、青色の「熱・電磁気・原子」編の2部構成で、どちらも、大学受験物理の「解き方」を中心に解説しています。
今回は物理のエッセンスのすべてを、私が受験生時代に使っていた経験も交えながら紹介します。
物理の勉強の進め方がまだよくわからない方は、先に以下の記事をご覧ください!
「物理の独学は難しい?」「どんなふうに勉強するのがいい?」 今回はこんな疑問に答えます。 私は高3から独学で受験勉強をはじめ、物理の偏差値を50→70オーバーに上げました。 […]
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高3から独学で受験勉強を開始。当初の偏差値は50。多くの失敗を重ねながら勉強法を模索。最終的には偏差値70を突破。現役で共通テスト受験→旧帝大に次席で入学。大学受験に役立つ情報を発信しています!
物理のエッセンスのレベル
物理のエッセンスのレベルは、「共通テスト~国公立2次標準」です。偏差値40~60くらいの人が使う参考書・問題集ですね。
簡単な内容から難しい内容まで網羅しているので、レベルの幅は広くなっています。
実際、物理のエッセンスを完璧に理解して解法を実践できるようになれば、標準的な国公立の2次試験だったら全然太刀打ちできます。
ただ、物理のエッセンスを完璧に理解することはかなり難しいんですけどね…。
物理のエッセンスの問題数
冒頭で述べた通り、物理のエッセンスは赤色の「力学・波動」編と青色の「熱・電磁気・原子」編の2部構成です。
「力学・波動」編(赤色)の問題数
分野 | 問題数 |
力学 | 114問 |
波動 | 70問 |
力学はかなり充実しています。
「熱・電磁気・原子」編(青色)の問題数
分野 | 問題数 |
熱 | 33問 |
電磁気 | 95問 |
原子 | 40問 |
熱は少なめ、原子は多めですね。
物理のエッセンスの評判
物理のエッセンスの評判をまとめました。
良い評判
良い評判はだいたいこんな感じでした↓
- これ一冊でわかる
- ページ数が少なくてシンプルなのが良い
- 解法が効率よく学べる
- 解説が分かりやすい
ページ数について、赤色・青色ともに160ページくらいなので、合計で320ページほど。見開き1ページのうち、だいたい20%くらいは問題が載っています。
なので、実質的な解説部分は250ページほどですね。物理の参考書としてはかなりシンプルにまとまっています。
悪い評判
悪い評判はだいたいこんな感じでした↓
- 「エッセンス」とあるが物理の本質は理解できない
- 参考書なのか問題集なのか分からず中途半端
- 初学者向きではない
- 青色、特に電磁気分野が分かりづらい
特に多かった評判は
「エッセンスと書いてあるのに物理の本質が理解できない」
「初学者向きではない」
です。
問題の解き方に絞って解説しているので、本質的な部分は理解できないかもしれません。また、解説があっさりしていて読み手の理解力・発想力が必要なので、初学者が使うと挫折してしまう可能性もあるでしょう。
物理のエッセンスの効果的な使い方
物理のエッセンスは以下のように使うと効果的です。
- 説明部分を読む
- 解法を確認
- 解法を使って例題を解いてみる
- 例題の模範解答と自分の解答を比較して修正
- 演習問題を解いて、丸付けと解き方の修正
- 次のテーマへ進む
これを繰り返しましょう。
おそらく、この参考書を一度で理解できる人はいません。何度も何度も繰り返して、少しずつ理解していきましょう。
ちなみに、私が「この参考書を完璧に理解できた!」と感じたのは、受験が終わってからです。(笑)
普通に難しすぎるので、使用を考えている方は覚悟しておきましょう。
物理のエッセンスを実際に使用した感想
次に、受験生時代にこの参考書にかなりの時間を割いた私が、正直に使用感をぶっちゃけます
良いところ
私が思う良いところはこんなところ↓
- 解き方→例題の流れが〇
- すぐに応用できる解法が学べる
- 裏技的な手法も載っている
- 図解が多くて見やすい
この参考書の一番の特徴は、大学受験突破に必要な物理の解法に絞って解説していることです。
基本的に、「解き方→例題」の流れで進んでいきます。学習した解き方をすぐに実践できるのが、物理のエッセンスの良いところです。
また、裏技的な手法も載っているのも〇。裏技を使えば問題を解くのにかかる時間を減らすことができるので、試験の時にかなり助かりました。
あと、図解の多さも〇。図解を多いので、感覚的に理解できるような構成になっています。
悪いところ
私が思う悪いところはこんなところ↓
- 物理の本質部分に触れている部分はほとんどない
- 「Q&A」というコラムがめちゃくちゃ分かりにくい
- 電磁気分野(特に交流)が分かりにくい
- 珍しい問題が一部載っている
エッセンスという名前がついているのに物理の本質に触れている部分はほとんどなかったです。「物理のエッセンス」だけで基礎学習を終えてしまった場合、大学に入ってから物理の講義で確実に苦労します。
次に、「Q&A」というコラムがあるんですが、これがとにかく分かりにくかったです。おそらく読者の疑問を解決するために用意されているんですが、読むと逆に理解に苦しむことになります。
受験生時代はこのコラムの内容がわからず、ずっと考え込んだこともあります。これから物理のエッセンスを使う方は、「Q&A」を飛ばしてしまうのがおすすめの読み進め方です。
次に、これも評判にあった「電磁気分野の分かりにくさ」です。特に、「交流」に関しては、受験生時代に何度読んでも理解できませんでした。初学者なら、まず理解できないと思います。
あと、珍しい問題を一部取り扱っています。こういう問題は大学受験や共通テストでもなかなか出題されないので、演習しても成績は上がりません。
物理のエッセンスはこんな人におすすめ
物理のエッセンスはこんな人におすすめです↓
- 基礎学習が終わった(教科書の内容を理解・説明できる)人
- 解法に絞って学習したい人
- 時間短縮のテクニックを知りたい人
基礎学習が終わって教科書の内容を理解・説明できるくらいのレベルの人なら、物理のエッセンスを効果的に使えます。
また、物理の勉強がかなり進んでいて解法だけを学習したい人や、試験での時間短縮につながるテクニックを知りたい人にもおすすめです。
物理のエッセンスは初学者にはおすすめしない!
ただ、物理のエッセンスは初学者には絶対におすすめしません。
理解するのが大変ですし、時間もかかります。物理に対する苦手意識・抵抗感が増大してしまう可能性もあります。
物理の基礎を学ぶなら映像授業がおすすめ
ぶっちゃけ、どの参考書を使っても物理の原理・法則を学ぶのは難しいし時間もかかります。
映像授業を使う方が圧倒的に効率良いです。板書や図解をフル活用しながら、プロ講師が原理・法則を分かりやすくかみ砕いて説明してくれます。
「映像授業を見てインプット」+「物理の問題集を使ってアウトプット」を同時に行うことで、学習効率は段違いに向上するでしょう。
初学者や自分に合った参考書が無い方は、映像授業を使ってみることをおすすめします。
物理の基礎学習をするのにおすすめの映像授業は「スタディサプリ」です。
スタディサプリを以下のように活用することで、物理の成績を効率よく上げられます。
- ゴールから逆算して、動画を見進める計画を立てる
- 倍速機能を活用する
- 隙間時間を活用する
- 何度も見る
- 動画を見ながら問題演習もする
スタディサプリの使い方について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
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まとめ
物理のエッセンスのすべてを解説しました!
物理のエッセンスのレベルは、「共通テスト~国公立2次標準」です。
物理のエッセンスを理解するにはかなりの時間がかかります。物理の原理・原則を理解するのにも向いていません。
ぶっちゃけ、基礎学習をするならスタディサプリを活用するのが効率的です。
「スタディサプリを使ってインプット」と「問題演習でアウトプット」を同時に行うのが、物理の成績を上げる近道です。
今回紹介したスタディサプリの使い方も参考にして、ぜひ一度試してみてください!
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