『難問題の系統とその解き方物理』は、高校物理を突き詰めたいと思った人なら一度は聞いたことがあるでしょう。
ある意味で受験物理のゴールと言っても過言ではないこの問題集のすべてを解説します。
これを読めば、この問題集についてはばっちりです!
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『難問題の系統とその解き方物理』の難易度・レベル
『難問題の系統とその解き方物理』の難易度・レベルは間違いなく「最難関」です。
東京大や京都大、東工大などのトップ校を目指している人が、物理で圧倒的な高得点を取るための問題集です。
出題されているのは、旧帝大以上の問題が多いです。
中でも、東京大・京都大などの最難関大学の問題がよく見られます。
また、創作や過去問を改良した問題も多く扱っています。
『難問題の系統とその解き方物理』の評判・レビュー
この問題集の評判を、良い評判と悪い評判に分けて紹介します!
良い評判
良い評判はだいたいこんな感じでした↓
- 受験物理最高峰の問題集
- 本質を理解しているかが問われる
- やり終えれば最上位の大学入試でも高得点を難なく取れる
やはり「受験物理の最高峰の問題集」、「超難関大学を目指す受験生は使うべき」という評判が多かったです。
受験物理のゴール的問題集ですね。
本質を理解していないと、文章・図の意味すら理解できない問題も多いです。
これが出来る人は、もう高校物理を極めていると言えるでしょう。
悪い評判
悪い評判はだいたいこんな感じでした↓
- 難しすぎる
- 最新版(新装第3版)の誤植が多い
- 解説が不親切
- 図や粗くて文字も小さいので読みにくい
- 微積が当たり前のように出てくる
- 問題が古い
難しすぎるという評判が、やはり多かったです。
また、誤植の多さや解説の不親切さ、見にくさについてはかなり批判されていました。
詳しくは後述しますが、私が使っていた新装第2版(最新は新装第3版)は特に見にくかったです。
行間の幅、余白がほとんどなく文字、図がとにかく見づらかったです。
自分がどこをやっているか分からなくなることも結構ありました。
新装第3版では、やや文字が見やすくなりました。
『難問題の系統とその解き方物理』の使い方
この問題集はとにかく問題が難しいです。
なので、オーバーワークになる場合がほとんどです。
そうならないためにも、使い方を間違えないようにしましょう。
とはいえ、この問題集の使い方はシンプルです↓
- 得意な単元をさらに伸ばすのに使う
この問題集のすべてをやるのは時間がかかります。
なので、得意単元をさらに伸ばすために使うことをおすすめします。
たとえば、力学が得意なら力学の問題だけ解く、みたいな感じです。
さらに細分化して、力学の単振動だけ解く、っていうのも良いと思います。
苦手単元の問題をやっても、意味がありません。
この問題集には、その単元が苦手な人だったら間違いなく解けないような問題ばかりがそろっています。
なので、苦手な単元を伸ばしたい人はもう少し難易度が低い問題集を使いましょう。
たとえば、物理重要問題集や名問の森(おすすめ)には、難関大を目指す人にとってちょうどいい難易度の問題が多く載っています。
そういう問題集を使う方が、間違いなく良いでしょう。
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『難問題の系統とその解き方物理』を使っていた感想
私も受験生時代にこの問題集を結構使っていました。
その実体験から、感じたことをぶっちゃけます。
良いところ
私が思う良いところはこんなところです↓
- 他の問題集では出てこない問題に触れることが出来る
- とにかく考える必要があり、暇つぶしになる
- ・問題が解けたときの達成感がすごい
まず、この問題集では、他の一般的な問題集では出てこないような問題が数多くそろっています。
少し古さを感じますが、受験勉強の終盤でも「見たことがない問題を解くという新鮮さ」が味わえる内容になっています。
また、勉強に飽きてきて気分を変えたいときや、勉強が煮詰まってもうやることがないときの暇つぶしに使うことができます。
1問1問じっくりと考える必要があるので、気づいたら時間が経っています。
さらに、問題が難しいので、長い時間考えて解けたときの達成感はすごいです。
悪いところ
私が思う悪いところはこんなところです↓
- 私も含めほとんどの人にはオーバーワーク
- 新装第2版はとにかく見づらかった
私はこの問題集を結構使っていました。
しかし、普通の旧帝大を目指していたので、受験勉強としてこの本から得られたことはほとんどありません。
こと受験勉強においては、必要がなかったと思います。
受験勉強の一環として使うことが出来るのは、東京大や京都大などの最難関大学を目指していて、しかも物理で高得点を狙っている人だけですね。
また、最新は新装第3版ですが、私が主に使っていた新装第2版(先輩から頂いた)はとにかく見づらかったです。
文字の小ささ、行間の狭さ、余白の無さについて、はじめて見たときびっくりしました。
問題文や解説を読んでいる途中でうっかりすると、どこを読んでいるか分からなくなります。
図も粗くて見づらく、図がどういうことを意味しているのか分からないこともありました。
ちなみに、見づらさについては、最新の新装第3版でかなり改善されています。
まとめ
『難問題の系統とその解き方物理』のすべてを解説しました!
この問題集の難易度・レベルは間違いなく「最難関」です。
受験物理最高峰
本質の理解度を確認できる
最上位の大学でも高得点を取れるようになる
難しすぎる
最新版の誤植が多い
解説が不親切
図や文字が読みにくい
微積を使う必要あり
問題が古い
多様な問題に触れることが出来る
暇つぶしになる
解けたときに達成感が得られる
私も含めほとんどの人にとってオーバーワーク
新装第2版はとにかく見づらかった
基本的に、この問題集はほとんどの人にとってオーバーワークです。
私は受験生時代かなりこの問題集を使っていましたが、最難関ではない旧帝大を目指していたのであまり意味がなかったです。
ただ、暇つぶしにはなりました。
ちなみに、最後まで終わらせることはできてません。
難しすぎて、途中で完走を諦めました(笑)
時間がある人や高校物理を突き詰めたい人、最難関大学の受験物理で高得点を取りたい人向けの問題集です。
また、マニアックな問題も多く扱っているので、そういう問題を求める人には超おすすめです。
受験まで時間がない人や他の科目の対策がまだ終わっていない人は使うべきではないでしょう。
あと、新装第3版からは「力学・熱・波動」と「電磁気・原子」の2冊構成になりました。
今までは1冊にまとまっていたので、価格が高くなりましたね。
見やすさを重視するなら、見やすさが大幅に改善された新装第3版を購入すべきです。
値段を重視するなら、1冊構成の新装第2版を購入するのが良いでしょう。
扱っている問題に違いはほぼないので、どちらを選んでも大丈夫ですよ。
ぜひ参考にしてください!
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