高3から受験勉強は遅い?遅れを取り戻すための5つのポイント

  • 「高3から受験勉強をはじめるのは遅い?」
  • 「遅れを取り戻すにはどうしたらいいの?」

今回はこんな疑問にお答えします。

 

結論から言うと、高3から受験勉強をはじめるのは遅いです。

しかし工夫次第では。高3からでも志望校に合格することは間違いなく可能です。

 

私も受験勉強のスタートは遅かったけれど、目標の旧帝大理系に次席で現役合格できました。

そんな実体験も交えながら、受験勉強の遅れを取り戻すための方法や失敗しないために大事なポイントを5つ解説します。

 

結構厳しいことを言っているので、覚悟して読んでください。

この記事に書いてあることを実践すれば、あなたも志望校に合格できます。

筆者の情報旧帝大次席現役合格、共通テスト得点率86%、旧帝大2次試験得点率87%、TOEIC975所持、英検準1級所持

【結論】高3から受験勉強は遅い

結論から言うと、高3から受験勉強は遅いです。

 

これは当たり前ですが、受験勉強は早くはじめるほど有利になります。

 

一般入試は毎年1~2月に行われます。

つまり、高3の4月から受験まで、1年ありません。

 

勉強できる時間は、多くて9~10か月くらい。しかも、最終的に志望校を決めるタイミングは受験本番の1~2か月前です。

それまでには志望校の合格ラインに到達していることが望ましいです。

 

志望校を決めるタイミングを考慮すると、高3の4月から大学受験までは実質8~9か月しかありません。

以上のことから、高2以前から勉強している人と比べて、「圧倒的に不利」になっていることがわかると思います。

高2までに受験勉強をはじめる人が50%以上

上のアンケート調査によると、高2までに受験勉強をはじめた人が50%以上いることがわかります。

 

また、難関大を受験する人ほど、受験勉強をはじめる時期がはやい傾向にあります。

実際、難関大に合格した私の友人の多くが「高2の夏までには受験勉強をはじめた」と言っています。

遅れを取り戻すための5つのポイント

高3から受験勉強は遅いです。

 

でも、安心してください。

これから紹介することを実践すれば今からでも十分間に合います。

自分が遅れていることを確実に意識する

まずは自分が遅れていることを意識しましょう。

「自分は遅れているんだ」という危機感を持つだけで全然違います。

 

「高3から受験勉強をはじめるのは遅くない」という情報を見て安心してしまう人が結構います。

厳しいことを言いますが、これは自分に都合の良い情報だけを吸収して正当化しているにすぎません。

 

「受験勉強の遅れ」を意識してください。

それだけで、同じスタートラインに立っていたはずの人たちとかなりの差がつけられます。

目標の大学を早い段階で設定する

目標の大学を決めてない人は、できる限り早い段階で決めるようにしましょう。

 

高3の4~9月くらいの段階で、最低限1つは目標にする大学を決めておきましょう。

この段階では、複数の大学を目標にしても大丈夫です。

 

目標の大学を設定すれば「あとどのくらいの学力が必要なのか」を逆算できます。

 

例えば、大学によって重要な科目と重要でない科目がはっきりと分かれています。

目指す大学を決めておけば、各科目に対するウェイトを考え、上手に時間を配分できます。

大学の過去問を確認する

行きたい大学を決めたら、勉強を始める前にその大学の過去問を見ておきましょう。

その理由は、大学によって傾向が違うからです。

筆者
たとえば数学だったら、「A大学はベクトルが多い、B大学は数列が多い」みたいな感じ。

 

高3から勉強をはじめる人は、周りと比べて時間がありません。

そのため、満遍なく勉強するのではなく、大学に特化して対策することが大切です。

勉強しない日を作らない

勉強しない日を作らないようにするのも大切です。

 

受験勉強をしていると、やる気がでない・モチベが湧かない日が必ずあります。

しかし、やる気がない日に全く勉強しないのはもったいないです。

 

せっかく馴染んできた「勉強の習慣」が、勉強しない日が1日あるだけで失われます。

むしろ、勉強しない日が1日でもあると、「勉強しない癖」がついてしまいます。

 

そんな癖をつけないために、少しだけでいいので毎日続けて勉強しましょう。

  • 問題集1ページだけ解く
  • 3分だけ机に座って教科書を読む

というように、やる気がない日でも勉強したという事実があれば、それだけで十分です。

勉強量よりも質に注目する

どれだけ勉強量を増やしても、以前から勉強を続けてきた人に勉強量では勝てません。

 

たとえば、高1から毎日2時間勉強してきた人は、高3開始時点ですでに「2(時間)×365(日)×2(年)=1460時間」もの勉強時間が積みあがっています。

高3になったら、受験に向けてもっと勉強時間を増やすでしょう。

 

そのため、勉強量で勝負しても、絶対に勝てません。

そこで重要になってくるのが、勉強の質を高めて、1時間当たりの学習効果を向上させることです。

 

高3から受験勉強を始める人は、量をある程度確保したうえで、その質をとにかく高める必要があります。

筆者
私も勉強の質を高めること意識したことで、高3からの受験勉強で合格を勝ち取りました。

 

勉強の質を高めるには、正しい勉強法で勉強することが大切です。

勉強の質を高める各教科の勉強法

ここからは「勉強の質」を高める勉強法を紹介します。

英語の勉強法

高校英語は英単語・英文法・長文読解・リスニング・共通テストに分けられます。

それぞれの勉強法は以下の通りです。

高校英語の勉強法

 

高校英語の勉強法について詳しくは以下の記事をご覧ください。

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数学の勉強法

高校数学で求められる能力は読解力・思考力・発想力です。

各能力の伸ばし方は以下の通りです。

数学の勉強法

読解力と思考力が身につけば、ほとんどの大学で合格点を取れるようになります。
さらに発想力が身につけば、難関大入試でもライバルと差をつけられるようになります。
高校数学の詳しい勉強法については以下の記事をご覧ください。
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国語の勉強法

国語を勉強するときは「知識をつけること」を意識してください。

知識をつけるだけで、驚くほど成績が伸びます。

 

現代文なら、漢字や四字熟語・慣用句の意味を正しく理解することが大切です。

そのためには、少しでも疑問に思った単語はその都度辞書調べることが効果的です。

 

古文なら、単語の意味や読み方、助動詞をしっかり理解することを意識しましょう。

単語は「読み方→意味」の順で発音することで、また、助動詞は「活用→意味→接続」の順で発音することで定着しやすくなります。

 

漢文なら、漢字と句法が重要です。

漢字は「読み方→意味」の順で発音、句法は例題を繰り返し読むことで覚えやすくなります。

理科の勉強法

理科を勉強するときは、まず全体を一通り学ぶことが大切です。

全体を一通り学ぶには、参考書よりもスタディサプリを使うのがおすすめです。その理由は3つあります。

  1. 難しい内容でもとことん噛み砕いてわかりやすく教えてくれるから
  2. 理科を体系的に整理しているから
  3. 視覚と聴覚が刺激されて理解度が上がるから

スタディサプリの評判口コミ・メリット・デメリット・料金について詳しくは以下の記事をご覧ください。

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全体を一通り学んだ後は、生物・地学と物理・化学で方針が異なります。

 

まず、生物・地学の場合はとにかく暗記することから始めてください。

スタディサプリや参考書を用いて、ひとつひとつの知識を確実に覚えましょう。

筆者
知識を暗記するだけでも大半の問題は解けるようになるはずです。

その後、問題演習を繰り返して知識の理解度を深めてください。

論述問題の対策については、問題の模範解答を覚えることが効果的です。

 

次に物理・化学について。

 

物理・化学は知識を暗記するだけでは問題を解けるようにはなりません。

その意味や原理原則を理解した上で、問題に正しく適用できるようになることが重要です。

 

具体的な勉強法は以下の通りです。

  • 参考書や映像授業で「なぜそうなるのか」を考えながら知識をインプット
  • 問題演習を通じて知識の理解を深める&使い方を定着させる

特に物理は現象をイメージしにくいので、ただインプットするだけで完全に理解するのは難しいです。

問題演習でアウトプットする過程で、知識をより深くから理解できるようになるとともに、知識の使い方も定着します。

 

物理の勉強法について詳しくは以下の記事をご覧ください。

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社会の勉強法

社会の勉強で大切なことは「とにかく暗記」です。

地理・日本史・世界史など、社会にはさまざまな分野がありますが、どの分野でも暗記は必須です。

 

暗記は退屈かもしれません。しかし、暗記さえしてしまえば、共通テストレベルなら高得点を取れるようになります。

社会の知識を暗記するコツがいくつかあるので参考にしてください。

  • 全体像を把握する
  • エピソードを関連づける
  • 「書く」のではなく「声を出して読む」
  • 「一発で覚える」のではなく「繰り返す」
  • 一問一答など問題演習で仕上げる
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ただ、知識を暗記するだけでは、大学の個別試験レベルに出てくるような難しい論述問題はなかなか解けません。

 

論述問題の対策としては、模範解答を暗記することが効果的です。

模範解答を暗記することで、知識を整理できるのはもちろん、点数が取れる論述の書き方も学べます。

勉強の質を上げるためにスタディサプリを活用しよう

高3から受験勉強を始めた人は、勉強の質を上げるためにスタディサプリを活用しましょう。

スタディサプリの長所

筆者
私もスタディサプリをよく使っていました。旧帝大に次席合格できたのはスタディサプリのおかげといっても過言ではありません。本当におすすめの映像授業なので、ぜひ活用してください。

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スタディサプリの無料体験の方法については以下の記事で解説しています。

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まとめ

高3から受験勉強をはじめるのは遅いです。

 

とはいえ、目標の大学に合格できないわけではありません。

次の5つのポイントを意識すれば、まだまだ追いつけます。

  1. 自分が遅れていることを確実に意識する
  2. 目標の大学を早い段階で設定する
  3. 大学の過去問を確認する
  4. 勉強しない日を作らない
  5. 勉強量よりも質に注目する

ぜひ参考にしてみてください!