物理が苦手な人は多いですよね。
どんなに勉強してもテストであまり良い点数を取れない人もいると思います。
物理が勉強してもできるようにならない場合、勉強のやり方が間違っている可能性が高いです。
逆に言えば、物理は正しいやり方で勉強すれば、着実に成績を伸ばせます。
そこで今回は、「物理勉強してもできない」と悩んでいる高校生に向けて、物理の苦手を克服する正しい方法を解説します。
本記事で紹介することを実践すれば、着実に物理ができるようになります。
物理に対する苦手意識がなくなるのはもちろん、物理の勉強が楽しくなって「どんどん問題を解きたい!」と物理中毒になる人もいるでしょう!
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物理を勉強してもできない原因
物理を勉強してもできない原因は5つあります。
- 数学の基礎知識を理解していない
- 丸暗記に頼っている
- 単位や文字を無視している
- 物理現象のイメージができていない
- 問題を解いていない
数学の基礎知識を理解していない
高校物理で求められる数学の基礎知識は主に以下の3つです。
- 三角比
- 三角関数
- ベクトル
以上の知識がなければ、物理を勉強してもできるようになりません。
とはいっても、「数学の問題をゴリゴリ解ける」というレベルまで数学の基礎知識を学ぶ必要はありません。
物理で必要な数学の知識のレベルはあまり高くないので、「考え方」さえ知っていれば十分です。
丸暗記に頼っている
「物理の公式の意味がわからないから」といって、公式を丸暗記している人が多いと思います。
しかし、公式を丸暗記するだけでは物理の問題は解けるようにはなりません。
丸暗記するのではなく、公式の意味と使い方をしっかり理解することが必要です。
たとえば、力学の等加速度直線運動の公式は3つあります。
物理では、さまざまな視点から問題が出題されます。
そのため、これらの公式をただ丸暗記しただけだと、それぞれの問題を解くのに適した公式を選べないので、正答できません。
②はさらに距離をからめた関係を表しており、位置の変化を求めるときに使うことが多い
③は速度・初速度・加速度・距離の関係を表す式で、時間が与えられていないときに便利
というようにそれぞれの意味と使い方を理解しておくことが、物理をできるようにするために大切です。
単位や文字を無視している
物理には、m・s・kgなどの単位やv・a・tなどの文字・記号がたくさん出てきます。
あまりに単位や文字が多いので、無視して勉強を進める人が多いですが、それでは物理の理解は深まりません。
単位や文字を理解することで、物理現象の意味や問題の意図を正確に捉えられるようになります。
そのため、特に物理を勉強してから時間が経っていないうちは、文字や単位を意識することがとても重要です。
また、選択問題や共通テストなどのマーク試験では、問題を見なくても、単位を見るだけで選択肢を絞れることが多いです。
たとえば、速度[m/s]が聞かれている場合、単位が[m/s^2]になっている選択肢は省けます。
物理現象のイメージができていない
「なめらかな平面に置かれている物体に左から力を加えると物体は右に動く」というように、物理現象をイメージできるようになることはとても重要です。
物理現象のイメージができなければ問題文に書いてあることを理解できないので、問題は解けません。
問題を解いていない
どれだけ知識をインプットしたとしても、それだけでは問題は解けるようになりません。
インプットした知識を実際に使ってみる、つまり問題演習することが大切です。
問題演習することで、知識の使い方が定着するとともに、その意味をより深く理解できるようになります。
また、演習経験を積んで「解いたことのある問題」を増やしていくことで、高い思考力や発想力が求められる問題でも解けるようになります。
苦手を克服するための物理の勉強法
さて、ここまで物理を勉強してもできない原因について解説してきました。
まとめると、物理を勉強してもできないのは「勉強のやり方」が間違っているからです。
逆に言えば、正しいやり方で勉強できれば、物理がどんどんできるようになるということです。
ということでここからは、物理の勉強法を解説します!
数学の基礎知識を勉強する
まず、三角比や三角関数、ベクトルなど、高校物理で必須の数学の知識を学習しましょう。
数学の知識を学習する教材はなんでもいいですが、個人的におすすめしているのはスタディサプリです。
その理由は5つあります。
- 高校数学の全範囲を体系的に学習できる
- とにかくわかりやすい
- 動画だからスキマ時間にサクッと学習できる
- 公式の意味と使い方をセットで解説してくれる
- 視覚と聴覚が同時に刺激されるから学習内容が頭に残りやすい
余裕のある人は数学Ⅲの微分積分までやってみてください。
数学Ⅲの微積が分かると、導出できる公式が一気に増えます。
物理の全体像を把握する
物理は、前半で学習する内容と後半で学習する内容が相互に関わっていることが多いです。
よって、ひとつひとつ確実に理解しようとするのではなく、全体像を把握することから始めましょう。
具体的には、教科書や参考書を一通り読んでみましょう。
問題文の状況を図示する
さて、ここからは物理を理解する作業に入ります。
物理を理解するためには、ただ教科書や参考書を読んでインプットするだけでなく、問題演習を通じてアウトプットすることが肝心です。
物理が苦手な場合、問題演習に使う教材は教科書でOKです。
少し物理ができる場合は、教科書より少しだけ難易度の高い問題集を使ってください。
問題演習をするときは、まず問題文を丁寧に図示してみましょう。
図示することで、現象のイメージをつかみやすくなります。
問題を解く
図示が終わったら、問題を解いていきましょう。
最初は教科書・参考書に掲載されている公式の意味・使い方を参考にしながら、丁寧に問題を解いてください。
また、問題を解くときは単位・文字をしっかり意識することが重要です。
単位・文字を意識することで、問題文と公式に対する理解度がグッと深まります。
復習する
問題演習が終わったら、解答解説を読み込みましょう。
そして、疑問点があるなら、インターネット等で調べてください。
また、ただ解答解説を読んだだけでは「本当に理解できているのか」わかりません。
よって、理解度を測るために、一度解いた問題を数日後に解き直しましょう。
解き直しの時にスラスラと解けたら問題ありません。
しかし、スラスラ解けない場合はどこか理解できていないところがあるので、再度丁寧に復習してください。
個別指導を利用する
ここまで物理の勉強法を解説してきましたが、独学で物理を勉強するのはぶっちゃけとても大変です。
思うように成績が伸びず、途中で挫折してしまう可能性もあります。
- どうしても物理が苦手
- 独学で勉強してもできる気がしない
という人は、個別指導のトウコベを利用するのがおすすめです。
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物理を勉強する順番
物理を勉強する順番は、人によりさまざまです。
おすすめの順番は「力学→熱力学→波動→電磁気学→原子」です。
短期間で高得点を取れるようになりたい場合は、「力学→電磁気学→波動or熱力学→原子」という順番で勉強するのもアリです。
物理のおすすめ参考書・問題集
さて、ここからは物理が苦手な人におすすめの参考書・問題集を紹介します。
高校 とってもやさしい物理基礎・物理
教科書で特に重要な内容だけをまとめた参考書です。
解説する内容を絞り込んでいるので、短時間で要点を整理できます。
書き込み式の問題が載っているのが特徴。
以下の順序で学習が進むので、知識の理解を着実に深められます。
- 要点の解説
- 基礎問題「確認しよう」で内容をおさらい
- 応用問題「解いてみよう」でレベルアップした問題にチャレンジ
とってもやさしい物理基礎・物理は、要点を短期間で勉強するのに役立つ参考書です。
宇宙一分かりやすい高校物理
名称 | 宇宙一わかりやすい高校物理 |
難易度 | 超基礎~標準レベル |
分野 | 力学・波動、電磁気・熱・原子の2部構成 |
ページ数 | 力学・波動編:508p、電磁気・熱・原子編:600p |
たとえ話とイラストで読み進めやすい構成になっている参考書です。
数式で解説する前に物理現象をとことん具体化しているので、数字や数学に苦手意識のある人でも読み進めやすくなっています。
また、別冊の問題集と章末のチェック問題を解くことで、学んだ知識を使えるかどうかを実践的にチェックできます。
さらに、問題の解答解説では、文章を省かず丁寧に説明されているので「どういうことだ?」と悩むことなく理解できるのもうれしいポイントです。
エクセル物理総合版 物理基礎・物理
基礎〜標準まで、さまざまな難易度の典型問題を500問以上掲載している問題集です。
とにかく網羅生が高いうえ解説が丁寧なので、これ1冊だけでも初心者レベルから入試レベルまで実力を伸ばせます。
日々の定期テスト対策もバッチリできます。
物理 入門問題精講
定期試験レベルと入試レベルのギャップを埋められる問題集です。
入試の基礎となる良問が121問掲載されています。
短期間で大学入試の物理の基本問題を解けるようになりたい人におすすめです。
実践物理重要問題集 物理基礎・物理
入試問題の中から156題の良問を厳選した問題集です。
A問題・B問題と問題のレベルが2つに分かれています。
入試に向けて実践的に問題演習したい人におすすめです。
まとめ
物理を勉強してもできない原因と、苦手を克服する方法を紹介しました。