最近は塾や予備校に通わず、独学で大学受験する人が増えています。
その理由は、インターネットや映像授業が発達により、個人でも勉強できる環境が整っているからです。
とはいえ、「独学はきついんじゃないか」と考えている方も多いと思います。
結論から言えば、独学は最初だけきついです。
しかし、その期間を乗り越えられれば、一気に勉強が楽になります。
そこで今回は、独学が最初だけきつい理由を解説します!
現役旧帝大生(次席合格)。共通テスト現役第1期&776点。二次試験得点率85%越え。英検準1級&TOEIC975。本ブログで受験生や大学生に役立つ情報を発信中!
大学受験で独学するメリット
まずは、大学受験で独学するメリットを解説します!
費用を抑えられる
独学することで、塾や予備校に通う場合と比べて、圧倒的に費用を抑えられます。
独学であれば、使う教材にもよりますが、年間15万円以下で済みます。
自分のペースで勉強できる
塾や予備校に通う場合、決まった時間に決まった場所で授業が開講されます。
そのため、やる気がない時にも授業を受けなければなりません。
また、塾や予備校の授業は理解度にかかわらずどんどん進んでいきます。
そのため、ますます内容を理解できなくなる可能性があります。
独学なら、好きな時間に好きな場所で自分のペースで勉強できます。
もし分からないことがあったとしても、一度立ち止まって時間をかけて考えられます。
教材を自由に選べる
独学では、使う教材を自由に選べます。
塾や予備校では「参考書ルート」がある程度決まっており、学生はその通りに学習します。
合わない教材を使ってしまうと、学習効率は一気に下がります。
独学なら、教材を使いづらいと感じた場合も変更しやすいのがポイントです。
独学の経験は将来役立つ
独学した経験は、間違いなく将来役立ちます。
というのも、大学に入ってからは、一から十まですべて教えてくれる存在はいません。自分で考えて行動することが必要です。
大学受験で独学するなら、学習計画や自己管理、勉強方法などを自分で考えます。
最初は上手くいかず、失敗することも多いはずです。
しかし、そういった失敗をしていくなかで「じゃあどうすれば効率良いのか」がだんだんとわかるようになってきます。
塾や予備校に通った場合、先生が大部分を指導してくれます。
失敗したり、試行錯誤したりすることはほとんどありません。
そのため、受験後に壁にぶつかったとき、自分で解決できません。
独学をした場合は自力で解決する力が身についているため、壁にぶつかっても難なく乗り越えられます。
これは独学をすることでしか得られない貴重な力です。
大学受験で独学するデメリット
もちろん、メリットばかりではありません。ここからは、大学受験で独学するデメリットを解説します!
自己管理が必要
独学する最大のデメリットは、自己管理が必要なことです。
勉強計画を立てたり、その計画を見直したり、受験する模試を選んだり。
モチベ―ションを維持することも大切です。
塾や予備校に通う場合は、カリキュラムに従っていれば自己管理の必要はありません。
勉強仲間やライバルが見つかりにくい
独学では、勉強仲間やライバルがなかなか見つかりません。
勉強仲間がいれば、一緒に勉強したり、教え合ったりできます。
また、ライバルがいれば、互いに切磋琢磨できます。
塾や予備校に通えば、勉強仲間やライバルはたくさんいます。
独学の場合、SNSなどを活用しない限り、勉強仲間やライバルができることはなかなかありません。
独学は最初だけきつい!その理由2つ
冒頭で言った通り、独学は最初だけきついです。
しかし、最初のきつい期間を乗り越えれば、成績がぐんぐん上がりはじめます。
ここからは、独学が最初だけきつい理由を解説します。
何から手をつけるべきか分からないから
はじめて受験勉強をする場合、何から手を付けるべきか分からない方が多いと思います。
そのため、最初はいろいろ自分で試行錯誤することが必要です。
- 新たな勉強法を試してみる
- 時間の使い方を変えてみる
独学をはじめたら、以上のような勉強の効率を上げるための工夫をします。
しかし、こうした取り組みのほとんどは失敗に終わるのが現実です。
時間をかけて努力したことが失敗して無駄になってしまうため、精神的にきついです。
しかし、この記事を読んでいるあなたは大丈夫です。
私が失敗した経験に基づいて、無駄な試行錯誤を減らすのに役立つ情報を後半部分に記載しています。
それらの情報を参考にしていただければ、不必要な失敗をする必要がなくなります。
しばらくは成績が上がらない
独学をはじめてからしばらくは、成績が上がりません。
その理由は、効率的な勉強法がわからないからです。
どれだけ勉強量を確保したとしても、非効率な勉強をしていたらなかなか成長しません。
成績を伸ばすためには、質の高い効率的な勉強法を知ることが必要です。
本記事の後半で、私が実践していた主要科目の効率的な勉強法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
独学のきつい期間を短くする方法
独学をはじめてからしばらくの期間はやるべきことが分からず、成績も伸びないため、きついです。
しかし、きつい期間を短くすることは可能です!
ここからは、きつい期間を短くする方法を紹介します!
スケジュールを立てる
まずは、勉強のスケジュールを立てましょう。
独学のスケジュールを立てるのは意外と簡単です。以下の順番で勉強計画を立ててみてください。
STEP2:ゴールから逆算してみる
STEP3:科目別に長期計画を立てる
STEP4:科目別に短期計画を立てる
STEP5:今後1週間の計画を立てる
成績が上がる勉強計画の立て方を旧帝大生が解説【中高生必見】
スケジュールを立てることで、いまやるべきことが明確になります。
そのため、余計なことを考えず、目の前の勉強に集中できるのがメリットです。
さらに、スケジュール通りに学習を進められれば、それだけで達成感を得られます。
達成感はモチベーションを維持するうえで非常に重要です。
スキマ時間を活用する
スキマ時間を活用しましょう。
たとえば、通学に使うバスや電車に乗っている時間は勉強に最適なスキマ時間です。
ゲームしたり漫画を読んだりする代わりに、映像授業を見たり単語帳で勉強したりしてみてください。
スキマ時間を活用すれば勉強時間をより多く確保できるので、成績が伸びやすくなります。
日々の生活の中で、ちょっとしたスキマ時間は必ずあるはずです。
自分が1日何をしていたか書き出してみて、勉強できそうなスキマ時間を探してみてください。
勉強の質を高める
勉強の質を高めましょう。
勉強の質を高めるには、いろんな勉強法を試すことが有効です。
試した勉強法のなかで「良いな」「自分に合っているな」と感じた部分を、どんどん取り入れていきます。
各科目の独学勉強法
勉強法の1例として、旧帝大に次席合格した筆者の勉強法を紹介します。
必ず役に立つと思うので、ぜひ参考にしてみてください!
英語の勉強法
英単語について、まず英単語帳を使って頻出単語をおさえます。
また、文中で分からない単語が出てきたらその都度調べましょう。
英文法は基礎事項の学習を徹底的に行ってください。
その後、以下の順序でアウトプットすることで、学んだ文法事項を「使える」状態まで持っていきます。
- 選択問題を解く
- 文章を書き換える
- 英訳問題を解く
- ライティング
長文読解では、まず英文解釈の学習からはじめます。文章を意味のかたまりごとに分解して理解する練習をしましょう。
ある程度英文の構造が捉えられるようになったら、音読→要約→多読の順で学習を進めます。
リスニング力を強化するときは、ディクテーションとシャドーイングが有効です。
ディクテーションは音声から聞こえた英文を書き起こす方法で、単語を正しく聞き取る力が身につきます。
また、シャドーイングは音声からわずかに遅れて発声する方法で、連続する音声をまとまりとして捉える力が身につきます。
共通テストのリスニングで求められるのは、大量の情報を処理する力です。
情報処理の力を鍛えるには、オンライン英会話を使うのが最適です。
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数学の勉強法
- 読解力
- 思考力
- 発想力
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国語の勉強法
国語を勉強するうえで大切なのは「知識をつけること」です。
現代文なら、「接続詞の前後が大切」といった定石など。
古文や漢文なら、単語や文法、時代背景などが大切です。
知識をつけるだけで、驚くほど問題が解けるようになります。
また、知識があれば解答時間の短縮にもつながるのでテストでも余裕ができます。
知識をつけるには、問題演習をしながら実践的に学ぶのが効率的です。
問題を解くたびにその必要知識をまとめることで、必然的に使える知識が増えてきます。
理科の勉強法
理科を勉強するときは、まず一通り学習して全体像を把握しましょう。
理科は各単元の内容が相互に関連しているため、さきに全体像を把握しておくことで、圧倒的に学習を進めやすくなります。
全体像を把握したあとは、内容の理解を深めるために問題演習に移りましょう。
問題演習を繰り返すうちに、あいまいな理解だった内容を「あぁ!こういうことか!」としっかり理解できるようになります。
また、問題演習することで問題を解く感覚が身につくので、手っ取り早く成績を伸ばせます。
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社会の勉強法
社会を勉強するときのコツは以下です。
・テーマごとに情報を文章にまとめる
特に意識してほしいのが「アウトプット」です。
「社会は暗記科目」と思うが余り、教科書を何度も何度も読む人がいます。
しかし、これは非常に非効率です。
一問一答や論述問題を積極的に解くことで、知識の定着率がぐんとアップします。
また、テーマごとに情報を文章にまとめるのも効果的です。
独学に関するQ&A
部活と勉強の両立はできる?
部活と勉強の両立は十分可能です。以下の4つのポイントを意識すると、より両立しやすくなります。
- 勉強と休憩のメリハリ
- 時間の使い方を工夫
- まずは5分間だけ勉強
- 勉強の効率を上げる
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独学のモチベーションを維持する方法は?
モチベーションを維持することはとても大切です。
以下の5つのポイントを実践すると、モチベを維持しやすくなります。
- 短期間で達成できる数値目標を立てる
- 大きな課題を小さく分割する
- 勉強の環境を整える
- 失敗を恐れない
- 新しい勉強法を試す
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成績が停滞したらどうする?
成績が停滞している場合、必ず何か原因があります。
たとえば、以下のように。
- 本当は基礎ができていない
- 実力に合った教材を使えていない
- アウトプットしてない
- 復習してない
- 勉強法をアップデートしない
それぞれの原因に対して適切にアプローチすれば、成績はまた伸び始めます。
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確実に成績を伸ばしたいなら映像授業を活用しよう
独学で確実に成績を伸ばしたいなら、映像授業を活用するのがおすすめです。
その理由は、受験を知り尽くした一流講師の授業を受けられるからです。
徹底した入試分析に基づいて、学生がつまづきがちなポイントまでしっかり教えてくれます。
しかも、指導経験が豊富なだけあって、授業が本当に分かりやすいです。
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まとめ
その理由は以下の2つです。
- 何からやればよいか分からないから
- 成績がしばらく上がらないから
しかし、きつい期間が終われば、成績がぐんぐん伸びる期間が訪れます。
最初のきつい期間を短くするには、以下の方法を実践してみてください。
- 勉強計画を立てる
- スキマ時間に勉強する
- 勉強の質を高める
英数国理社の勉強法も紹介しました。
もし確実に短期間で確実に成績を伸ばしたいなら、映像授業を活用するのがおすすめです。
ぜひ参考にしてみてください!