化学の勉強法を旧帝大理系が徹底解説【超効率】

今回は高校化学の効率的な勉強法を紹介します。

  • 高校化学の勉強の進め方は?
  • 理論化学の勉強法は?
  • 無機化学の勉強法は?
  • 有機化学の勉強法は?

 

これから紹介することを実践すれば、化学の成績がぐんぐん伸びていきます。

 

筆者の情報
現役旧帝大生(次席合格)。二次試験得点率85%越え。英検準1級&TOEIC975。本ブログで受験生や大学生に役立つ情報を発信中!
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化学の勉強の進め方

まずは化学の勉強のおおまかな進め方を解説します。

 

化学は勉強を進める順番がとても大事です。

その理由は、各単元の内容が相互に関わっているから。

 

正しい順番で勉強しなければ、後になって理解できない単元が必ず出てきます。

これから紹介することをしっかり意識しながら、化学の勉強を進めていきましょう。

基礎学習

化学を勉強するなら、まずは基礎学習からはじめましょう。

化学においては、基礎学習が何よりも重要です。

 

  • 化学の原理原則
  • 反応機構
  • 構造式

以上のような「化学の核」となる基礎事項を学習します。

このとき意識してほしいのは、人に説明できるくらいしっかり理解することです。

 

ただ暗記するだけでは不十分です。

参考書を1周して「理解したぞ!」と思って、問題演習に取り掛かっても全く歯が立ちません。

 

その理由は、化学の原理原則を「知っているだけ」だから。

参考書をたった1周見たくらいじゃ、正直言って化学の原理原則なんて理解できるはずがありません。

 

筆者
一発で理解できたら本当に天才です。高校化学は本当に難しい。

 

自分のなかで「なんでこんな反応が起きるのか」と何度も何度も反復してください。

反復を繰り返していくことで、原理原則がどんどんと理解できるようになってきます。

 

最終的には、自分の言葉で人に説明できる状態を目指してください。

この段階になってはじめて、問題を正しく捉えられるようになります。

 

解法パターンを学習

基礎学習がある程度済んだ後は、解法パターンを学習します。

数学ほど多くはないですが、化学にも解法パターンが存在します。

 

解法パターンを知らずに問題演習に取り組むことは無謀です。

 

たとえば、酸化還元反応の化学反応式を作るときの解法パターンは以下のようになります。

酸化還元反応の解法パターン

 

解法パターンを学習することで、さまざまな問題に対応できる力が身につきます。

また、解法パターンの引き出しが多くなればなるほど、問題を解くスピードが上がります。

 

解法パターンを効率良く学習するためには、とにかく演習経験を積むことが有効です。

実際に映像授業や参考書で紹介されている解法をなぞりながら、問題を解いてみましょう。

 

解法パターンが分かるようになれば、驚くほど問題が解けるようになります。

問題が難しくても、いくつかの解法パターンを組み合わせれば解けるなんてこともざらです。

 

ほとんどの方は、解法パターンの学習さえしてしまえば、化学の学習はばっちり。

しかし、難関大を目指す方はもう1段階踏み込むことが必要です。

 

発想力養成

難関大を目指す方は、解法パターンを自由に操れるようになるだけでは不十分。

難関大の化学を解くには、解法パターンに加えて、発想力を鍛えることが必要です。

 

化学における発想力とは、次のことを言います。

  • 問題を別の視点から捉える力
  • ゴールまでの道筋を複数考える力

 

難関大受験では、問題集では見たことのない初見の問題がいくつか出てきます。

 

筆者
難関大受験者は基本問題を間違えません。そのため、初見の問題を解けるかどうかが大きな差を生みます。

 

初見の問題に取り組むためには、やはり発想力が大切です。

発想力をつけることで、簡単な問題を最短ルートで解けるようにもなります。

 

そのため、試験時間に余裕が生まれ、難問にかけられる時間が増えます。

 

理論化学の超効率勉強法

ここからは、実際の勉強法を解説します。

まずは理論化学です。

映像授業で原理原則を理解

まずは理論化学の原理原則を理解してください。

 

このときは参考書よりも、映像授業を活用するのがおすすめです。その理由は以下の2点です。

  • 授業が分かりやすいからつまづかない
  • 動画だから勉強がどんどん進む

 

映像授業では図解を駆使しながら、先生が理論化学の原理原則をでかみ砕いて教えてくれます。

 

参考書にも図解は載っていますが、どうしても説明が文字だけなので単調になりがち。

また、文字だけだと原理原則をどうもイメージしにくく、(経験的にも)理解に苦しむことが多いです。

 

映像授業なら先生が言葉を用いて説明してくれるので、圧倒的に理解が深まりやすくなります。

 

問題演習では計算を減らす工夫を

原理原則を理解したら、問題集に移行します。

このとき意識してほしいのは、計算を減らす工夫をすることです。

 

理論化学は特に計算量が多い単元です。

そのため、過程は合っているのに、途中のケアレスミスで間違えてしまうことがとても多いです。

 

筆者
ケアレスミスで点数が下がるのは非常にもったいない!

 

ケアレスミスをなるべく減らすためには、日ごろから計算量を少なくするよう意識することが大切です。

計算量を少なくするために、以下のような工夫をしてみてください。

  • 式を簡単な形に変形する
  • 途中までは文字を使う
  • 数値計算は最後にまとめて

 

また、問題集の解答解説で楽な計算方法が紹介されたら、必ず参考にしましょう。

このような小さな積み重ねが、理論化学の点数を大きく左右します。

 

発展的な問題集を使う

ここからは、発想力が必要な難関大受験者向けのお話です。

理論化学の発想力を鍛えるには、発展的な問題集を使うほかありません。

 

難問をたくさん解いて、新たな考え方をどんどん吸収してください。

そして、学んだ考え方を応用しましょう。

 

具体的には、以下のサイクルを繰り返してください。

  1. 問題を見て限界まで悩む
  2. 「もう絶対に無理!」と感じたら解答解説を見る
  3. 解答解説を自分の言葉で要約する

 

特に重要なのが③解答解説を自分の言葉で要約するです。

 

解答解説を見ただけでは、発想を吸収できません。

自分の言葉で解答解説を要約することで、学んだ発想を自分のものにできます。

 

とはいえ、「発想力を鍛えよう!」と思うがあまり、いろんな問題を解きまくるのはオーバーワークになりかねません。

志望校の過去問演習を適宜挟みながら、必要な分だけ発想力を鍛えましょう。

 

無機化学の超効率勉強法

続いて、無機化学の勉強法を解説します。

インプットよりもアウトプット

無機化学は理論化学や有機化学とは毛色が異なります。

というのも、無機化学はほとんど暗記です。

 

筆者
とにかく覚えることが多い!

 

そのため、暗記しようと思ってインプットばかりしてしまう方がいます。

 

しかし、こと無機化学においては、インプットばかりするのは非効率です。

効率的に無機化学を勉強するなら、アウトプットを意識してください。

 

具体的には、映像授業や参考書で該当箇所を確認しながら、問題演習を積みましょう。

やってみれば分かりますが、書いた方が圧倒的に速く覚えられます。

 

最初は映像授業を参考書を確認することが多いので、1つの問題を解くのにもかなり時間がかかります。

 

しかし、アウトプットを繰り返すうちに、知識と問題を解く流れが身体に沁み込んできます。

そのため、問題を解く時間がどんどん短くなっていきます。

 

最終的には「もう何も見なくても大丈夫」という状態にたどり着くのが理想です。

ここまで来れば、高校範囲の無機化学は完璧です。

 

無機化学は受験直前に集中して勉強するのもあり

筆者
ここからは少し余談で、受験勉強の戦略的な話になります。

 

少し上で言ったように、無機化学は暗記が特に多い単元です。

また、無機化学は理論化学や有機化学と比べて、学習する内容が少ないです。

 

そのため、習得するのに必要に時間が、理論化学や有機化学よりかなり短いです。

目安としては、50時間くらい勉強すればだいたいの問題は解けるようになります。

 

そのため、受験直前に詰め込むのもありだと思います。

受験直前に集中して詰め込めば、内容を忘れてしまうリスクも減らせます。

 

筆者
もし私が再度受験をするなら、受験の2週間前くらいから無機化学を勉強し始めます。

 

ただ、これは単なる一つの考え方です。

たとえば、志望校の無機化学の点数配分が多いなら、長い時間をかけて確かな力を身に着けた方が良いでしょう。

 

受験直前に無機化学を詰め込むべきかどうかは人によるので、あくまで参考程度にとどめておいてください。

 

有機化学の超効率勉強法

続いて、有機化学の勉強法を解説します!

知識を整理する

まずは命名法や官能基、脂肪族・芳香族化合物など、有機化学に必要な知識を整理します。

知識を整理する際は教科書でも、参考書でも、映像授業でも、何を使っても構いません。

  • 芳香族とはなにか
  • 反応機構はどのようになっているか
  • この官能基が示す特徴はなにか

などを言葉で説明できるようになるまで勉強します。

 

知識がない状態では、構造決定などの問題は絶対に解けません。

手を抜かず、しっかり基礎の基礎から知識を定着させましょう。

問題を正しく読む力を養う

ある程度知識を整理できたら、問題演習に移ります。

 

問題演習でまず重要なことは、「問題を正しく読む」ことです。

  • 問題はどんな反応を扱っているのか
  • 登場する化合物は何か

を捉える力を身につけましょう。

 

問題を読む力を養うためには、以下の5点を確認する癖をつけることが大切です。

  • 分子式
  • 不飽和度
  • 反応の流れ
  • 触媒
  • 実験結果

 

問題演習をはじめてからしばらくの間は、以上の5点の情報をノートの端にでもメモしましょう。

何度も繰り返しているうちに、頭の中で問題を正しく解釈できるようになります。

 

構造と性質に注目しよう

問題演習の際にもう1つ重要なことは、それぞれの化合物の構造と性質に注目することです。

 

図を駆使しながら、構造式や付いている官能基の名前や性質などを毎回確認しましょう。

毎回確認することで、「ああ、この化合物ね。こういう構造でこういう性質を持っていて…」と、条件反射的に分かるようになります。

 

筆者
あとはとにかく問題をとにかく解きまくるのみです。

 

化学の学習効率を上げるコツ

ここからは、化学の学習効率を上げるコツを紹介します。

今まで紹介してきた勉強法と組み合わせることで、学習効率はさらに向上します!

 

図でイメージしてみる

原理原則や化学の現象を理解するためには、図を使ってみるのがおすすめです。

特に共通テストなど本質理解が求められる試験では、この方法は特に有効です。

 

図を描くだけで、あいまいだったイメージが驚くほど具体的になります。

また、具体的にイメージできるようになれば問題文の読み取りがはやくなるので、試験時間に余裕が生まれるのもポイントです。

 

分からないことは調べる

これはどの科目を勉強する時にも言えることですが、分からないことはその都度調べましょう。

 

どんな些細なことだとしても、疑問点をそのままにしないでください。

 

高校化学の知識は、クモの巣のように互いにつながっています。

そのため、1つでも分からない単元があれば、ほかの単元も理解できなくなります。

 

化学を勉強するなら映像授業がおすすめ

化学の基礎知識をインプットするなら、映像授業が最適です。

 

筆者
私も映像授業を愛用していました。旧帝大理系に次席で合格する力が身についたのは、映像授業のおかげです。

 

・ 一流講師の本質を突いた解説を聞ける
・つまづきがちなポイントでも丁寧に教えてくれる
・化学の参考書が正直分かりにくい

 

映像授業では、大手予備校での指導経験がある講師などの授業をリーズナブルな価格で受けられます。

 

講師陣はさすがの指導力で、誰でも理解できるように化学の原理原則を簡単な言葉でかみ砕いて教えてくれます。

学生がつまづきがちなポイントもしっかり解説してくれるので、抜けもれなく知識が身につきます。

 

筆者
正直、参考書よりもはるかに分かりやすいです。

 

まとめ

化学の効率的な勉強法を紹介しました!

化学は「基礎学習→解法パターン習得→発想力を鍛える」という流れで学習を進めると効率的です。

 

各単元の勉強法は以下の通りです。

単元勉強法
理論化学映像授業で原理原則を理解
計算を減らす工夫
発展問題集で発想力UP
無機化学アウトプット中心に
受験直前に勉強するのも1つの手
有機化学知識を整理
問題を正しく読める力を身につける
問題演習をする際は構造と性質に必ず注目

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

他教科の勉強法について気になる方は以下の記事もご覧ください!

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