【完全版】高校数学独学マニュアル【参考書、勉強の進め方、裏技など】

「高校数学って独学でも勉強できるの?」
「どんなふうに勉強すれば良いの?」
「使うべき参考書・問題集はどれ?」

 

今回は以上の疑問にお答えします。私は高3から独学で受験勉強をはじめ、数学の偏差値を50→70以上まで上げました。

 

旧帝大の2次試験では、数学の得点率は95%を超えました。そんな私の経験にも基づいて、独学で高校数学を習得するためのすべてをシンプルにまとめました。

 

高校数学は独学しやすいです!

高校数学は、他の科目と比べて独学しやすいです。

 

実際、中学生や小学生が自力で高校数学を勉強している、という話もよくテレビなどで聞くと思います。

 

どんな人でも、正しい勉強の進め方をすれば、ある程度点数が取れるようになります。

 

地方国公立はもちろん、難関私立や入試難易度の低い旧帝大でも十分通用するレベルまで持っていけます。

 

ただ、得意科目にするためには、膨大の量の演習経験を積む必要があるので覚悟しましょう。

 

ではさっそく、独学で数学を習得する方法に移ります。

 

高校数学の勉強の進め方

まずは勉強の進め方の概要です。

 

こんなふうにすすめると、挫折することなく順調に学習することができます↓

  1. 基礎知識を学習
  2. 解法パターンの学習
  3. 解法を応用する練習

基礎知識を学習

どの科目もそうですが、まずやるべきことは基礎知識の学習です。

 

具体的には、教科書や簡単な参考書・問題集を使うと良いでしょう。

チャート式(白色、黄色)

初めから始める数学シリーズ(マセマ)

などなど

教科書を読んで例題を解くだけでも大丈夫ですよ。

 

「ああ、この公式はこんな意味か」

このくらい理解できれば十分です!

 

解法パターンの学習

次にやることは、解法パターンの学習です。

 

問題が出たときに解答の方針をすぐに立てることができるようになるために、解法パターンを学習しましょう。

 

具体的には、網羅系の参考書・問題集を使います。

チャート式(青色)

大学への数学1対1対応シリーズ

問題精講シリーズ(入門、基礎)

などなど

 

上記の参考書から何でもいいので1冊選んで、隅から隅までやりましょう。

 

これが終わると、不思議なくらい基本問題が解けるようになっています。

 

偏差値で言ったら、55~65ほどに到達するでしょう。正直、この段階で、ほとんどの大学では合格点に達します。

 

とはいえ、トップクラスの国公立、私立大学に挑戦するには、少し物足りません。

 

また、数学で高得点を狙っている人もいますよね。

 

そういう人は、次に進みましょう。

 

解法を応用する練習

さらに上達するために、学んだ解法を応用する練習をしましょう。

 

具体的には、難しい問題集を使います。

大学への数学スタンダード演習

やさしい理系数学

チャート式(赤色)

良問プラチカ

問題精講シリーズ(標準、上級)

大学の過去問

などなど

 

上記の中から、いくつか選んで問題演習の経験を積んでいきましょう。

 

難易度の高い問題を解くには、解法パターンを組み合わせることが必要。そのためには、思考力や発想力を鍛えることが重要です。

 

難しい問題にたくさん触れることで、思考力や発想力を養いましょう。そうすれば、難しい問題でも解答方針を立てることができるようになります。

 

また、簡単な問題についても、「どの解法が一番早く解けるのか」が分かるようになるので、解答スピードも尋常じゃないくらいはやくなります。

 

自分が満足いくレベルに到達するまで、いろんな問題集を使うと良いですよ。

 

初見の問題についていろいろ考えることで、効率よく力をつけられます。

 

次に、今まで例として挙げてきた参考書・問題集の中からおすすめのものを紹介します。

 

おすすめの参考書・問題集

おすすめの参考書・問題集を、難易度別に紹介します。

 

「何を使えばいいのかよくわからない」って人はぜひ参考にしてください!

 

初心者向け

まずは初心者向けの参考書・問題集です。

白チャート

白チャートは、教科書でも難しいと感じた人におすすめです。

 

高校数学の基礎の基礎を徹底して学習できます。

 

黄チャート

黄チャートは上述の白チャートよりもやや難易度が上がります。とはいえ、数学の基礎を学習するにはもってこいです。

 

解説もしっかりしていて分かりやすいので、ここから始める人も多いですね。

 

中級者向け

次に、中級者向けの参考書・問題集です。

青チャート

青チャートは一番有名な数学の参考書・問題集ではないでしょうか。上述の黄チャートよりも難易度は上がり、標準レベルの問題がたくさん載っています。

 

共通テストや個別試験の基本問題なら、これでばっちり解けるようになります。

 

大学への数学1対1対応シリーズ

大学への数学1対1対応シリーズは、青チャートと並んで有名な参考書・問題集です。

 

青チャートよりもやや難易度が高いですが、実践的な問題演習を積むことができます。

 

問題数も少ないので、鉄板の入試数学解法パターンを短期間で学習するのに向いています。

 

1対1対応について、詳しくは以下をご覧ください!

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上級者向け

最後に、上級者向けの参考書・問題集です。

大学への数学スタンダード演習

大学への数学スタンダード演習は、上述の1対1対応シリーズに使うことが想定されています。

 

難易度は、標準~難レベルです。

 

問題数がかなり載っているので、演習経験を積むにはもってこいです。

 

大学への数学スタンダード演習については、詳しくは以下をご覧ください!

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やさしい理系数学

やさしい理系数学は「やさしい」とついていますが、普通に難しい問題集です。

 

上述のスタンダード演習と同じくらいの難易度です。

 

これも、演習経験を積むのに役立ちます。

 

大学の過去問

大学の過去問を使うのも、かなりおすすめです。

 

そもそも、上述の「スタンダード演習」や「やさしい理系数学」に載っている問題の多くは、もとをたどれば大学の過去問を使っています。

 

大学の過去問は一番実践的で、量も豊富、質も高いです。

 

いろんな大学の過去問を使ってみると、おもしろい発見もあるかもしれませんよ。

 

数学Ⅲについて

ここからは、数学Ⅲについて。

 

数学Ⅲは、主に理系の難関大学受験者が勉強する範囲です。数学ⅠAやⅡBで学んだことをもう少し深堀りしたり、2次曲線や複素数平面を新たに学習します。

 

「難しそう」と思うかもしれませんが、数学ⅠAやⅡBの基礎力がついていれば大丈夫。上で紹介した高校数学の勉強の進め方に従って勉強すれば、難なく習得できますよ。

 

意外と簡単ですし、数学Ⅲの範囲を学習することで、「解法の幅を広げる=楽に素早く問題を解ける」というメリットがあります。

 

たとえば、数学Ⅲでは三角関数の微積を学びます。今まではできなかった、「三角関数の微積」ができるようになるんです。

 

なので、解答方針が立たないときでも、最悪微積のごり押しで問題が解けるなんてこともあります。(笑)

 

苦手な人は映像授業を使うのもアリ

「数学ってどうしても苦手!」という方もいると思います。実際、「数学が好きになれるかどうか」「数学が得意科目になるか」はセンスや才能が多少なりとも関わっているため、そう感じるのも無理はないです。

 

小学校でやった算数、中学校でやった数学、どちらも普通に難しいです。また、高校の数学はそれよりも難しいです。

 

私も、数式を見るだけでやる気を無くすほどに数学には抵抗感がありました。(幸い、今では数学が人並みにできるようになって、その面白さがだんだんと分かるようになってきましたが)

 

苦手意識を持っていて数学を勉強するのに抵抗感があるって人は、最初に映像授業を使うのもアリです。

 

そうすれば、教科書や参考書を使って勉強するよりも、はるかにハードルが低くなります。

 

もちろん、最終的には問題演習を積んで、解法パターンを学習することは必要です。しかし、基礎知識の学習なら、映像授業でもじゅうぶんできます。

 

なんなら映像授業の方が合っている人も多いんですよ。数学への苦手意識を克服するのに、映像授業を使うことはおすすめです。

 

私のおすすめの映像授業はスタディサプリです。スタディサプリは有名なので、もう使っている人も多いですよね。

 

月額1,980円(税抜)で、非常に質の高い映像授業を見放題です。ほかの映像授業も試しましたが、スタディサプリよりコスパ・網羅性に優れている映像授業はありませんでした。

 

14日間の無料体験もついているので、一度試してみると良いですよ。無料体験期間に解約すれば、一切料金はかかりません。

 

(ちなみに、頑張れば14日間でも数学の基礎知識を網羅することもできます。)

 

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私は受験生の頃、スタディサプリにはかなりお世話になりました。

 

スタディサプリを使った具体的な勉強法について、気になる人は以下をご覧ください!

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まとめ

偏差値50侍
高校数学を独学で習得するためのすべてを解説したのだ!

 

①基礎知識を学習

②解法パターンの学習

③解法を応用する練習

どの範囲(ⅠA、ⅡB、Ⅲ)も上述の進め方で進めれば間違いありません。

 

ほとんどの人は、「解法パターンの学習」を終えれば十分です。その段階で、不思議なくらい基本問題が解けるようになっています。

 

応用問題や難関大に挑戦する人は、「解法を応用する練習」まで進んでください。

ー初心者向け

  • 白チャート
  • 黄チャート

ー中級者向け

  • 青チャート
  • 大学への数学1対1シリーズ

ー上級者向け

  • 大学への数学スタンダード演習
  • やさしい理系数学
  • 大学の過去問

おすすめの参考書・問題集も紹介しましたが、好きなものを選ぶのが良いでしょう。

 

最近の参考書や問題集はどれも質が高いです。なので、気に入ったデザインや薄さなどで判断しても全然大丈夫ですよ(笑)

 

数学に対して苦手意識がある人は、まず映像授業を使うのもアリです。映像授業を使うことで、数学に手を付けるためのハードルが低くなります。ハードルが低くなると、徐々に抵抗感も薄れていきます。

 

高校数学は、手順さえ間違えなければ誰でも、ある程度はできるようになります。

 

今回紹介した勉強の進め方に従って、合格に近づきましょう!

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