- 中学生の時は数学が得意だったのに、高校数学になると全くわからず成績が落ちた
- もともと数学は苦手だったけど、高校に入ってさらにわからなくなった
という悩みを持っている学生は多いですよね。
しかし、数学という科目は大学受験において超重要科目です。
共通テストでは900点中200点と大きく配点されていますし、特に理系の場合は国公立2次や私立入試でも数学が出題されることが多いです。
よって、数学が全くわからないままだと、受験でとても不利になってしまいます。
ということで今回は、高校数学がわからない学生向けに、その原因と対処法、そしておすすめの参考書を解説します!
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高校数学が苦手な生徒は多い
国立教育政策研究所の「中学校・高等学校における理系進路選択に感する研究 最終報告書」によると、高3の文理選択の割合は以下の通りです。
- 理系:32%
- 文系:68%
ということで、次は以下の「文理選択の理由に関するアンケート調査の結果」を見てみましょう。
上画像から、文系を選択した理由として「理系科目が苦手だったから」と回答している人が約半数の49.9%いることがわかります。
また、「理系科目が嫌いだったから」と回答した人の割合も約3分の1の32.4%と高いです。
一方で、理系科目を選んだ理由として「理系科目が好きだったから」と回答した人の割合は半数以上の54.2%いることがわかります。
以上から、理系科目の得意不得意や好き嫌いが文理選択に大きく影響していると言えます。
中でも数学は理系の主要科目であるため、数学が苦手な学生が多いことが、文系を選ぶ学生の数の多さに影響していると言えるでしょう。
高校数学が全くわからない原因
高校数学が全くわからない原因は5つあります。
- 基礎を理解できていないから
- 暗記に頼りすぎているから
- 勉強すべき範囲が広いから
- 抽象的で直感的に理解しづらいから
- 独特な言い回しでややこしいから
基礎を理解できていないから
中学数学は高校数学における基礎中の基礎です。
よって、中学数学が理解できていなければ、高校数学はいつまで経ってもできるようになりません。
また、数学というのは学習内容が相互に関連し合っています。
つまり、高校1年で習う内容を理解することは、高校2年で習う内容を理解するために必須です。
そして、高校1・2年で習う内容を理解することは、高校3年で習う内容を理解するために必須です。
よって、学年が上がるにつれてだんだん数学ができなくなった場合、すでに授業で扱った内容の理解度が低い可能性が高いです。
暗記に頼りすぎているから
公式や問題の解き進め方をただ暗記するだけでは、少し問題の形が変わっただけで解けなくなります。
よって、暗記に頼りすぎてしまうと、教科書レベルなら乗り切れるかもしれませんが、入試基礎レベル以上になると数学が全くわからなくなることが多いです。
勉強すべき範囲が広いから
中学で扱う教科書は1年に1冊、3年間で合計3冊です。
一方、高校で扱う教科書は基本的には数学I・A・II・Bの4冊、一部の理系はⅢ・Cも合わせて合計6冊になります。
このように、高校数学で勉強すべき範囲は中学数学と比較して非常に広いです。
さらに、それぞれの単元では中学数学より深い内容を扱います。
以上から数学の学習量が増えるので、自ずと授業のスピードがはやくなります。
そして、授業に対応できず、「数学が全くわからない状態」に陥ってしまいます。
抽象的で直感的に理解しづらいから
高校数学は複雑な公式も多く、何をやっているのか直感的に理解しづらいです。
たとえば、数学Iで習う正弦定理の公式は以下の通りです。
(sinA:sinB:sinC=a:b:c)
また、余弦定理の公式は以下の通りです。
・b^2 = c^2 + a^2 − 2ca cos β
・c^2 = a^2 + b^2 − 2ab cos γ
このように、高校数学の公式は抽象的で理解しづらいものが多いです。
また、中学数学では具体的な数字で計算を進めることが多いのに対し、高校数学では抽象的な文字(a,b,cなど)に置き換えて計算することが多いです。
よって、さらにイメージしづらくなります。
独特な言い回しでややこしいから
高校数学には以下のような独特な言い回しが登場します。
- 一意的
- 与える
- 含まれる
- 必要条件・十分条件
日常生活ではあまり使わない言い回しがよく登場するため、意味を知らなければ問題や解答解説が深く理解できません。
「高校数学が全くわからない」の対処法
ここからは高校数学が全くわからない人向けに、高校数学をできるようにする方法を解説します!
中学数学から勉強し直す
上述のように、中学数学は高校数学の基礎となります。
つまり、高校数学をできるようにするためには、中学数学の理解が重要です。
よって、高校数学ができなくて焦る気持ちもあるかもしれませんが、まずは一旦落ち着いて中学数学を復習しましょう。
中学数学で習う内容は高校数学で習う内容より理解しやすいです。
もちろん、問題の難易度も中学数学の方が簡単です。
よって、中学数学を復習・理解して、問題を解けるようになるのにそれほど時間はかかりません。
さらに、中学数学ができるようになれば、「自分でも数学ができるんだ」という自信がつきます。
この自信は高校数学を勉強するときの励みになります。
教科書ガイドを活用する
高校数学を挫折せずに勉強するときのコツは「難しい教材に手を出さないこと」です。
よって、高校数学の勉強を始めたら、まずは最も易しい「教科書ガイド」を利用するのがおすすめです。
教科書ガイドでは、教科書の内容をより詳しく解説しているため、理解しやすいです。
また、教科書の問題の解答や解説が載っているため、授業の予習・復習にも役立ちます。
問題を繰り返し解く
教科書や教科書ガイドをただ読むだけでは、公式の意味や使い方、問題の解き方が定着しません。
教科書で勉強した内容を、問題演習でアウトプットすることで、はじめて「使える」ようになります。
まずは教科書レベルの問題から、教科書の解説部分を読みながらで良いので、解いてみましょう。
「教科書が解ければ、次は入試基礎レベル」「入試基礎が解ければ、次は入試標準レベル」というように、少しずつ問題のレベルを上げれば、挫折することなく順調に数学力を身につけられます。
また、問題演習が終わったら、復習を欠かさず行なってください。
具体的には、解答解説を読み、疑問点はインターネット等で必ず調べましょう。
個別指導を利用する
独学で数学を克服するのが難しいと感じる人は、個別指導でプロから教えてもらうのがおすすめです。
独学と比較すると費用はかかりますが、疑問点を残すことなく、短期間で着実に数学ができるようになります。
また、「何がわからないのかわからない」という状態から抜け出せるのもポイントです。
さらに、「数学をどう勉強したら良いか」という勉強スケジュールまで管理してくれるので、「何を勉強すべきか」という悩みもなくなります。
おすすめの個別指導はトウコベです。
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「高校数学が全くわからない」を克服するメリット
高校数学が全くわからない状態から抜け出すメリットは4つあります。
- 文系の場合、受験で差をつけられる
- 理系の場合、受験で不利な状態から抜け出せる
- 論理的思考力が身につく
- 情報処理能力が身につく
文系の場合、受験で差をつけられる
文系は高校数学が苦手な人が多いです。
「高校数学が全くわからないから文系にした」という人もたくさんいます。
よって、文系で数学をできるようになれば、受験の際に数学で差をつけられます。
特に国公立志望の場合は共通テストで数学が200点分出題されるので、数学ができれば大きなアドバンテージになるのは間違いありません。
理系の場合、受験で不利な状態から抜け出せる
理系で高校数学ができない場合、受験で大きく不利になります。
共通テストで差をつけられてしまいますし、国公立2次試験や私立入試でも数学は配点が高いからです。
このように、理系で「高校数学が全くわからない」というのは危機的状況にあります。
よって、高校数学を理解できれば、受験で不利な状態から抜け出せます。
さらに、高校数学が得意になれば、逆に受験で有利な状態を作り出せるでしょう。
論理的思考力が身につく
特に高校数学の文章題では、前提・条件を明確にし、自分の知識を織り交ぜて分析・推論を行い、結果を導きます。
よって、高校数学を勉強する過程で、このような論理的思考力が身につきます。
論理的思考力が身につけば、物事を順序立てて説明できるようになります。
また、「正解のない答えに対して仮説を立てて検証する」ことができるようになるので、ビジネスの場面でも活躍できるでしょう。
情報処理能力が身につく
高校数学を勉強することで、数字に触れる機会が増えます。
また、データの扱いも勉強するので、情報処理能力が向上します。
情報処理能力が身につけば、日常生活の中のいわゆる「数字マジック」や図表やグラフの「視覚マジック」に騙されなくなります。
よって、流れてくる情報の正誤を正確に判断し、今社会で起きていることを正しく認識できるようになるでしょう。
高校数学が全くわからない人におすすめの参考書
さて、ここからは高校数学が全くわからない人向けに、おすすめの参考書を紹介します。
中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本/問題集
中学数学を短時間で復習できる参考書です。
高校数学に必要な中学数学の知識がぎゅぎゅっと詰まっています。
特に、つまづきやすいポイントや覚えづらい公式が丁寧に解説されているので、挫折することなくしっかり理解できます。
一緒に問題集を使うことでさらに理解が促進されるので、ぜひ活用してください。
教科書ガイド
教科書に沿って、より詳しく基本の高校数学を解説する参考書です。
教科書の問題の詳しい解答解説も載っています。
チャート式
数学の「チャート式」シリーズは、問題を解く方針の立て方を詳しく説明する参考書・問題集です。
数学の参考書としては、一番有名なのではないでしょうか。
チャート式は4つのレベルに分かれています。
- 白チャート:数学が苦手な生徒向け
- 黄チャート:教科書〜入試対策
- 緑チャート:大学入学共通テスト対策
- 青チャート:本格的な入試対策
数学 問題精講
数学の「問題精講」シリーズは、高校数学で特に出題されやすい重要問題を多数掲載している問題集です。
4つのレベルに分かれており、自分のレベルに合わせて演習できるのが魅力です。
- 入門問題精講(教科書と大学受験の橋渡し)
- 基礎問題精講(共通テストレベル)
- 標準問題精講(難関大学レベル)
- 上級問題精講(最難関大学レベル)
まとめ
高校数学が全くわからない人に向けて、克服方法やおすすめ参考書を解説しました。
数学は受験における超重要科目です。
数学ができれば受験で大きく有利になりますし、逆に数学ができなければ受験で大きく不利になります。
もし独学で数学を勉強できないと感じるなら、個別指導のトウコベを利用しましょう。
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