今回は中高一貫校で起こる「中だるみ」について、中高一貫校出身中だるみ経験者の筆者が解説します。
- 子どもが中だるみし始めた
- 中だるみする原因を知りたい
- 中だるみを改善したい
この記事を読めば、中だるみについてついてばっちりわかります!
中高一貫校の中だるみとは
中高一貫校の「中だるみ」というのは、何らかの原因により学習意欲がなくなってしまい、成績が下がる現象のことです。
主に中2〜高2の時期に中だるみに陥ってしまう生徒が多いです。
中だるみにより起こりうる問題
中だるみにより起こりうる問題3つあります。
- 学習習慣が身につかない
- 基礎学力が身につかない
- 授業に追いつけなくなる
学習習慣が身につかない
中だるみしてしまうことによって、「勉強する」という行為が生活から省かれます。
そのため、日々の中で勉強することがなくなり、学習習慣が身につきません。
むしろ、「学習しない習慣」が身についてしまうこともあります。
一度学習しない習慣が身についてしまうと勉強する体力と集中力がなくなってしまい、ますます勉強しなくなるという悪循環に陥ります。
基礎学力が身につかない
中高一貫校のカリキュラムは、基本的に大学受験を意識して構成されています。
そのため、中学の頃から学校のカリキュラムに従ってコツコツと勉強を積み上げれば、受験勉強にスムーズに移行できます。
もし途中で中だるみしてしまうと、いざ「受験勉強を始めるぞ!」というときに、中だるみし始めた期間の内容まで遡って勉強することが必要になります。
これでは、中だるみしていないライバルたちに大きく遅れをとってしまいます。
授業に追いつけなくなる
そのうえ、一般の中学・高校と比べて、中高一貫校の授業スピードはとても速いです。
中学3年の段階で高校内容を勉強したり、高校2年の段階で高校範囲が終わったりすることも珍しくありません。
中だるみしている間にも、授業はどんどん進んでいくので、すぐに授業に追いつけなくなってしまいます。
中高一貫生徒が中だるみする原因
では、なぜ中高一貫校の生徒は中だるみしてしまうのでしょうか。
その原因は5つあります。
- 高校受験がないから
- 進度がはやくて授業についていけないから
- 環境が変化しないから
- 勉強以外にやりたいことがたくさんあるから
- 中学受験で頑張って燃え尽きたから
高校受験がないから
中だるみしてしまう原因1つ目は、高校受験がないからです。
中高一貫では、よほど成績や態度が悪いということがない限り、高校までエスカレーター式に進学できます。
そのため、外部進学をしない場合には、中1〜高2の中盤まで受験というものを意識しません。
普通の中学なら高校受験に向けて勉強します。
つまり、高校受験が「勉強するきっかけ」になるわけです。
しかし中高一貫校には高校受験がないため、何かしら目的意識がない限り勉強する必要性を感じられなくなります。
そのため、勉強から離れがちになり、最終的に中だるみしてしまいます。
進度がはやくて授業についていけないから
中だるみしてしまう原因2つ目は、進度がはやくて授業についていけないからです。
前述のように、中高一貫校の授業進度はとてもはやいです。
そのため、授業を真面目に受けてしっかり復習をしたとしても、授業についていけないことがあります。
それでも授業は進んでいくので、ますます授業内容が理解できなくなります。
その結果、テストでの点数が下がり、勉強するモチベがなくなり、中だるみしてしまいます。
環境が変化しないから
中だるみしてしまう原因3つ目は、環境が変化しないからです。
基本的に、中高一貫には高校受験が存在しません。
また、6年間同じ同級生と過ごすことになります。
このように環境の変化が起こりにくいので、「勉強頑張るぞ!」と思えるようなきっかけが少ないです。
その結果、勉強のやる気がなかなか起きず、中だるみしてしまいます。
勉強以外にやりたいことがたくさんあるから
中だるみしてしまう原因4つ目は、勉強以外にやりたいことがあるからです。
趣味に没頭したり、部活を頑張ったりと、熱中できることはいろいろあります。
しかも、高校受験がないため勉強に時間を割く必要性がなく、好きなことにいくらでも時間を使えちゃいます。
楽しく打ち込めることがあるのはとても良いことです。学生のうちにしかできないこともたくさんあります。
しかし、度を過ぎると中だるみの原因になるので注意が必要です。
中学受験で頑張って燃え尽きたから
中だるみしてしまう原因5つ目は、中学受験で頑張って燃え尽きてしまったからです。
多くの中高一貫生は、幼いころから中学受験に向けて勉強を頑張り続けてきました。
そのおかげで、合格を勝ち取ることができました。
しかし、その反動で中学入学後に勉強に身が入らなくなり、途中で中だるみしてしまう学生が多いです。
中だるみの効果的な対策
ここからは、原因別に中だるみの効果的な対策を紹介します。
目標を立てる
目標を立てることで、勉強する意味が生まれます。
目標は、具体的かつ達成感を味わえるものにするのがおすすめです。
たとえば、以下のように。
- 次の定期テストで全教科90点以上取る
- 模試で学年1位を取る
- 英検○○級を取る
勉強法を見直す
勉強法を見直すのも1つの手です。
勉強法を見直すことで、効率的に勉強できるようになります。
その結果、授業に追いつけたり、テストで成績が上がったりするので、勉強が楽しくなります。
参考までに、旧帝大に次席で現役合格した私が実践していた勉強法を紹介します。勉強法を見直すときに役立ててみてください!
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塾を利用する
塾に通うことも、有効な中だるみ対策です。
塾に通うことで、自分の学習状況やレベルに合わせて丁寧に教えてもらえます。
そのため、学校の授業の進度についていけるようになります。
また、大学受験を意識するようになれば、目標ができるので勉強のモチベーションがアップします。
私が中高一貫生の中だるみ対策におすすめしたい塾は「個別指導塾WAYS」です。
名前 | 個別指導塾WAYS |
校舎 | 東京都(16教室)、神奈川県(5教室)、埼玉県(2教室)、千葉県(1教室)、大阪府(2教室)、京都府(1教室)、兵庫(1教室) |
料金 | 学習プランにより異なります。無料学習相談でご確認ください。 |
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まとめ
中高一貫生が中だるみしやすい理由とその対策を紹介しました。
中高一貫校は中だるみしやすい環境です。
しかし、中だるみしてしまうと、大学受験で苦労します。
中だるみを予防することが、大学受験で成功するためのカギです。
ぜひ参考にしてみてください!