高校の定期テストは意味ないって本当?旧帝大次席が解説

  • 高校生の子どもが「定期テストなんて意味ない」と言っている
  • 今高校生で定期テスト対策をする意味が分からない

 

今回は「高校の定期テストが意味あるのかどうか」という問いに対してお答えします。

 

先に結論を述べますと、定期テストは意味があるので、高1高2はしっかり対策すべきです。

ただ、一般入試を目指す高3で受験勉強が忙しい人は、定期テストとの付き合い方を考えた方が良いです。

 

この記事を読めば、定期テストにはどんな意味があるのかを理解できます。

ぜひ参考にしてみてください!

筆者の情報旧帝大次席現役合格、共通テスト得点率86%、旧帝大2次試験得点率87%、TOEIC975所持、英検準1級所持

高校の定期テストに嫌悪感を感じる人は多い

中学と高校では、定期テストの意味合いが大きく異なります。

 

一般的な中学では、定期テストの点数が高校入試に大きく影響します。

そのため、良い高校に進学するために、中1の頃からしっかり対策することが必要です。

 

一方、高校では定期テストの点数は、学校推薦型選抜や総合型選抜を除いて、大学入試に影響することはほとんどありません。

そのため、定期テストの存在意義が分からず、定期テストに対して嫌悪感を抱く人が多いです。

 

高校の定期テストが意味ないと言われる4つの理由

高校の定期テストが意味ないと言われている理由は4つあります。

  1. テストの点数と模試の点数が相関しないから
  2. 一般入試では評定を使わないから
  3. 大学入試と問題の傾向が違うから
  4. 大学入試より問題が簡単だから

テストの点数と模試の点数が相関しないから

  • 定期テストの点数は低いけど模試の点数は高い
  • 定期テストの点数が高いけど模試の点数は低い

上記のように、テストの点数と模試の点数は相関しないことがあります。

 

「大学入試」という観点で考えると、定期テストで高得点を取れることより、模試で高得点を取れることの方が重要です。

その理由は、模試の方が入試の形式に近いからです。

 

そのため、大学入試を意識している人ほど「定期テストは意味ない」と感じるようになります。

 

定期テストと模試の関係については「学校の定期テストと模試のどっちが大事?旧帝大生が徹底解説」もご覧ください。

 

一般入試では評定を使わないから

学校推薦型選抜や総合型選抜では、通知表の「評定平均」は重要視される項目です。

学内選考や実際に入試を受けるときに厳しくチェックされ、評定平均の基準を満たしていなければ出願すらできないこともあります。

 

5段階中4.0以上や4.5以上の評定平均が求められることも珍しくありません。

そのため、以上の選抜方式で受験する人は高1高2の頃からしっかり定期テストで高得点を取っておくことが重要です。

 

一方、一般入試では、評定平均が重要視されることはほとんどありません。

なんなら、全く評定平均を参照しないことだって多々あります。

 

そのため、「絶対一般入試!」と考えている高1高2や、一般入試で受験することを決めた高3は「定期テストは意味ない」と感じるようになります。

 

大学入試と問題の傾向や難易度が違うから

定期テストでは、ある期間に学校の授業で扱った内容に関する問題が出題されます。

一方、大学入試では、高校3年間で学んだ総合的な知識が問われます。

 

また、定期テストでは大学入試の基礎レベルの内容を扱います。

そのため、大学入試より難易度が簡単です。

 

筆者
定期テストの簡単な問題がどれだけ解けるようになったとしても、大学入試の問題が解けるとは限りません。

 

このように、定期テストと大学入試では問題の傾向や難易度が異なります。

そのため、「定期テストは大学入試に直結しないから意味がない」と言われることがあります。

 

高校の定期テストにはこんな意味がある

では、なぜ高校になっても定期テストがあるのでしょうか。

ここからは、定期テストの意味を解説します。

着実に基礎固めできる

定期テストで扱う内容は、大学受験の基礎となるものばかりです。

そのため、定期テスト対策をすることで、受験勉強にスムーズに移行できるようになります。

 

もし定期テストを怠ってしまうと、受験勉強をはじめるときにまず基礎から勉強することになります。

これは時間的にも体力的にも大きなロスになります。

 

筆者
「基礎レベル」とは言いつつも、高校範囲の内容は中学範囲と比べると遥かに難しいです。そのため、「勉強すればすぐに理解できる」なんてことはほとんどありません。

 

高1の頃からしっかり定期テスト対策をすることで、着実にステップアップしながら高校内容を理解できます。

 

ちなみに、大学受験に向けた基礎固めの方法については以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください。

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勉強する習慣が身につく

定期テストがあることで、多くの高校生は勉強します。

そのため、勉強する習慣を身につけるのにも役立っています。

 

もし定期テストがなかったら、普段勉強なんてしませんよね。

 

筆者
私なら絶対に勉強しません。一年中、友達と遊んでばっかいると思います。でも、それだと大学受験勉強をはじめるときに後悔するんですよね。

 

定期テストがあるからこそ、「遊び」と「勉強」をするタイミングにメリハリが生まれます。

 

自分に合う勉強法が見つかる

定期テスト対策をする中で、自分に合う勉強法が見つかるのもメリットです。

 

自分に合う勉強法というのは、すぐには見つかりません。

いろいろな勉強法を試し、「良いな」と思う部分を取り入れていくことで、徐々に効率の良い勉強法に近づいていきます。

 

筆者

自分に合う勉強法が見つかれば、受験も上手くいきます。

 

逆に、定期テスト対策をしていなければ「どうやれば効率的に勉強できるのか」が分かりません。

そのため、成績がなかなか伸びず受験に失敗してしまうなんてことにもなりかねません。

 

定期テストはさまざまな勉強法を試す絶好のチャンスです。

特に、一般受験生はテストの点数が悪くても受験にさほど影響しないので、どんどん勉強法を試すのがおすすめです。

 

参考までに、私が旧帝大に次席で合格するために実践していた勉強法を紹介します。必ず役立つはずです!

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高1高2は定期テストに向けてしっかり勉強すべき

高1高2は定期テストに向けてしっかり勉強しましょう。

 

毎回の定期テストをしっかり対策することで、受験の土台となる基礎力を着実に身につけられます。

また、勉強の習慣が身につきますし、自分に合った効率的な勉強法も見つかります。

 

筆者
言うまでもないと思いますが、学校推薦型選抜や総合型選抜を目指す高3もしっかり定期テスト対策をしましょう。

 

定期テストの勉強法は「高校の定期テストで90点以上取る勉強法を旧帝大次席が解説」をご覧ください。

 

【例外】高3一般受験生は定期テスト対策しないのもアリ

例外として、高3一般受験生は定期テスト対策をしないのもアリです。

 

前述の通り、定期テストと大学入試の問題の傾向は大きく異なります。

そのため、定期テスト対策に時間を使うくらいなら、受験勉強に使う方が効果的です。

 

筆者

過去問を確認したり、模試を受験・復習したりと、受験に向けてやるべきことはたくさんあるはずです。

 

高3の定期テスト問題について詳しくは「高3受験生は定期テストはノー勉でOK?受けないのもあり?」をご覧ください。

 

まとめ

定期テストにはこんな意味があります。

  • 基礎固め
  • 勉強習慣を身につける
  • 効率的な勉強法を見つける

高1高2の頃からしっかり定期テスト対策している人は、受験でも成功する可能性が高いです。

「定期テストなんて意味ない」とはじめから抵抗するではなく、その意味を把握したうえでテストとの付き合い方を考えることが大切です。

 

ぜひ参考にしてみてください!