- 受験勉強に集中したい
- 定期テストに時間を割きたくない
高3になって受験勉強が忙しくなり、定期テスト対策に時間を使いたくない人がたくさんいると思います。
しかし、「本当に定期テストを捨てても良いのか」という疑問を持つ人は多いですよね。
そこで今回は、「高3受験生が定期テストを捨てるのはありかなしか」という問いにお答えします。
ぜひ参考にしてみてください!
高3受験生が定期テストを捨てるのはあり?
結論から言うと、高3受験生が定期テストを捨てるのは「人によってはあり」です。
言い換えれば、定期テストを捨てるべきではない人もいます。
ここからは、定期テストを受けるメリットとデメリットを紹介します。
メリットとデメリットを比較しながら、定期テストを捨てるかどうか考えていきましょう。
高3受験生が定期テストを捨てるメリット
高3受験生が定期テストを捨てるメリットは2つです。
受験勉強に使える時間が増える
定期テストを捨てる最大のメリットは、受験勉強に使える時間が増えることです。
本格的に定期テスト対策をしようと思ったら、1科目当たり3時間以上はかかります。
受験で使わない科目の勉強をしようと思ったら、必要な勉強時間はもっと多いです。
定期テストを捨てることで、その分の勉強時間を過去問演習や模試の受験・復習に使えます。
定期テスト対策のストレスを軽減できる
また、定期テスト対策がプレッシャーになり、ストレスを感じてしまう場合があります。
そのため、テストを捨てることで余計なストレスを感じる必要がなくなるのもメリットです。
高3受験生が定期テストを捨てるデメリット
高3受験生が定期テストを捨てるデメリットは4つです。
- 基礎を見直す機会がなくなる
- 成績が悪いと奨学金が借りれなくなる
- 赤点を取ると無駄に補習などを受ける必要がある
- 罪悪感を感じる場合がある
基礎をやり直す機会がなくなる
定期テストでは、大学受験の基礎となるの内容を扱うことが多いです。
そのため、定期テストは「基礎内容の定着度」を改めて確認する良い機会になります。
もし定期テストを捨てると、基礎をやり直す機会を失います。
そのため、「本当は理解できていない基礎内容」があったとしても、それを発見できないまま受験を迎えてしまうことがあります。
成績が悪いと奨学金が借りれなくなる
定期テストを捨てた結果点数が悪くなってしまうと、高校全体の評定平均が低くなります。
評定平均が低くなると、奨学金が借りれなくなることがあります。
たとえば、代表的な奨学金である日本学生支援機構(JASSO)の学力基準は以下の通りです。
奨学金の種類 | 評定平均値 |
給付奨学金 | 3.5以上(5段階評価) |
第一種奨学金 | 3.5以上(5段階評価) |
第二種奨学金 | 平均水準以上 |
「予約採用」の場合は高3の成績がまだ出ていないので、高1~2の成績が評価されます。
そのため、高3の成績が低くてもそれほど問題ではありません。
しかし、「予約採用」で不採用になることがあります。
その場合、大学入学後に「在学採用」に申請することになりますが、「在学採用」では高3の成績が判定に使われます。
このような奨学金の場合、高3の定期テストの成績が悪いと借りられなくなることがあるので注意が必要です。
赤点を取ると無駄に補習や追試を受ける必要がある
定期テストを捨てた結果赤点を取ってしまうと、補習や追試を受けさせられることがあります。
せっかくテストを捨てて受験勉強の時間を確保したのに、補習や追試に無駄に時間を費やしてしまっては本末転倒です。
赤点を取りそうな科目があるなら、少しでいいので対策すべきです。
罪悪感を感じる場合がある
定期テストを捨てることで、「本来やるべきことをやらなかった」と罪悪感を感じる人もいます。
その場合、定期テストのことが気になってしまい、肝心の受験勉強に集中できなくなることがあるのがデメリットです。
定期テストを捨ててもいい受験生
メリットとデメリットを総合的に判断して、定期テストを捨ててもいいのはこんな受験生です。
- 定期テスト対策をしなくても点数を取れる人
- 奨学金を借りる予定がない人
- 罪悪感を感じない人
- 受験勉強で忙しすぎて余裕がない人
定期テスト対策をしなくても点数を取れる人
定期テスト対策をしなくても点数を取れる人は定期テストを捨てても大丈夫です。
そもそも受験勉強が順調に進んでいるなら、定期テストの問題くらい対策しなくても難なく解けるはずです。
もし受験勉強に多くの時間を割いているのに受験科目の定期テストの点数が低かったら、それは危険信号です。
自分の勉強法が適しているかどうか見直す必要があります。
参考までに、私が旧帝大に次席で合格するための実践していた勉強法を紹介します。勉強法を改善したい人に必ず役立つはずです!
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奨学金を借りる予定がない人
奨学金を借りる予定がない人は定期テストを捨てても大丈夫です。
受験勉強に集中しましょう。
テストを捨てる勇気がある人
テストを捨てる勇気がある=罪悪感を感じない人も、定期テストを捨てちゃってOKです。
受験勉強で忙しすぎて余裕がない人
受験勉強が忙しすぎて他に手を回せない人は、受験勉強に集中しましょう。
定期テストに時間を使うべきではありません。
定期テストを捨てるべきではない受験生
定期テストを捨てるべきではないのはこんな受験生です。
基礎が不安な人
前述のように、定期テストは基礎を再確認するのに役立ちます。
そのため、基礎内容を本当に理解できているか不安な人は、定期テストを捨てるべきではありません。
赤点を取りそうな科目がある人
赤点を取ってしまい補習や追試を受けることになると、無駄に時間がかかります。
そのため、対策しないと赤点を取りそうな科目があるなら勉強するべきです。
奨学金を借りる人
奨学金を借りる人も定期テストをしっかり対策しましょう。
テストの点数が悪くなって奨学金を借りられなくなったら確実に後悔します。
定期テストを捨てるならしっかり受験勉強しよう
定期テストを捨てるならしっかり受験勉強しましょう。
時間に余裕ができたからと言って、まるまる遊びに使うのはNGです。
もちろん、多少リラックスすることは大切です。
しかし、過去問演習や模試の受験・復習など、志望校合格に向けてやるべきことをおろそかにしないようにしましょう。
大学受験に関するQ&A
大学受験に関してよくある質問と回答をまとめました!
部活と勉強の両立方法は?
部活と勉強を両立するおすすめの方法は以下です。
- 勉強と休憩のメリハリをつける
- 時間の使い方を工夫する
- 勉強の効率を上げる
詳しくは「部活で疲れて勉強できないときの解決策!両立できない中高生必見!」をご覧ください。
モチベの上げ方は?
受験勉強を順調に進めるためには、モチベと上手に付き合うことが大切です。
おすすめのモチベアップ方法は以下です。
- 短期で達成できる数値目標を立てる
- 大きな課題は分割する
- まずは1分間勉強してみる
- 得意科目を作る
詳しくは「受験勉強のモチベーションを上げる10つの方法」をご覧ください。
勉強のスケジュールの立て方は?
勉強のスケジュールは以下のように立てるのがおすすめです。
- 志望校を定める
- ゴールから逆算する
- 科目別に長期計画を立てる
- 科目別に短期計画を立てる
- 今後1週間の計画を立てる
詳しくは「成績が上がる勉強計画の立て方を旧帝大生が解説【中高生必見】」をご覧ください。
一日受験勉強を休んだときの対処法は?
「受験勉強しないといけないのに一日勉強しなかった」
受験勉強をしていれば、一日くらい勉強をサボってしまうことは誰にでもあります。
勉強をサボってしまった日は、まず気持ちを切り替えることが大切です。
その後、今日明日やることを具体的に決めて、いつも以上に全力で過ごしましょう。
これで勉強を休んで遅れた分は取り戻せます。
詳しくは「受験生なのに一日勉強しなかった…。取り戻す方法を旧帝大次席が紹介」をご覧ください。
まとめ
高3受験生の定期テストとの付き合い方について解説しました。
テストを捨ててもいい人 | 対策せずに点数を取れる人 奨学金を借りない人 罪悪感を感じない人 他にやるべきことが多すぎる人 |
テストを捨てるべきではない人 | 基礎内容を再確認したい人 赤点を取りそうな科目がある人 奨学金を借りる人 |
ぜひ参考にしてみてください!