あなたは模試を受けるときに意識していることはあるでしょうか?
少し考えてみてください。
何も考えずに受けて結果だけに注目している人は危険です。
模試を受ける意味がないといってもいいでしょう。
そこで今回は効果を最大限発揮するために、模試の受け方を紹介します。
私は高3になってから受験勉強をはじめました。
開始時期が他の人より遅かったんです。
なので、いろいろ考えながら、たくさん模試を受けました。
普通の人よりも、かなり多くの数を受けたと思います。
過去問もたくさん使いました。
結果、半年ほどで偏差値が50から70を超えるまでに成長しました。
最終的には目標としていた旧帝大理系に上位合格することもできました。
そんな私が、模試の効果を最大限発揮するための受け方をまとめたのでご覧ください。
模試を受けるタイミングと頻度
まずは模試を受けるタイミングと頻度についてです。
模試を受けるタイミングは、自分の力を試したいときがおすすめです。
受ける頻度は、定期的に、できるだけ多くの回数を受けると良いでしょう。
イメージとしては、勉強の気分転換に受けるような感じです。
「長い期間勉強→模試で気分転換」
このくらいの考え方が良いかなと思います。
私の場合は3週間に1回は模試を受けていました。(過去問も含む)
これはかなり多いと思います。
私がこんな頻繁に受けた理由は、勉強法を試行錯誤して試す必要があったからです。
当時、勉強したことがほとんどありませんでした。
なので、どういう風に勉強すればいいのか、分かりませんでした。
そこで
「勉強法を実践」→「模試で効果あるのか、判断」
を繰り返しました。
人によって頻度は違います。
必要な時に、できるだけ多く、受けることが大事です。
目標を立てる
模試を受ける前に、目標を立てておきましょう。
短期的な目標、長期的な目標の2つを立てると良いです。
短期的な目標は模試ごとに達成したいもの。
長期的な目標は複数の模試を経て達成したいもの。
例えば、私の場合こんな感じでした↓
短期的な目標:この模試ではベクトル満点!
長期的な目標:3か月で偏差値5UP!
このとき、目標が達成できなくても大丈夫です。
なので、高い目標を立てても良いですよ。
ただ、ここでは目標達成に向けて頑張ることが大事です。
高い目標を立てたなら、達成に向けて最大限頑張りましょう。
目標が達成出来たら、次はより高い目標を設定します。
達成できなかったらその原因を考え、改善点を見つけます。
それに従って勉強法などを見直し、次の模試に生かします。
トライ&エラーを繰り返すことが大事ですよ。
例えば、こんな感じです。
「短期的な目標:ベクトル満点」
→ベクトル満点取れなかった(結果)
→知らん発想が必要だったから(原因)
→次は発想力を高めよう(改善)
本番を想定して受ける
模試を受けるときは本番を想定しましょう。
つまり、模試を本番のシミュレーションとして捉えましょう。
自分の実力を確かめるためだけに模試を受けるのではありません。
試験の形式、雰囲気に慣れるためでもあります。
本番を想定して緊張感を持ち、時間配分も考えて受けましょう。
「時間配分が間違っているな」
と感じたら、それも改善します。
例えば、こんな感じです↓
「ベクトルは20分で解くと想定」
→25分かかった
→次は25分配分しよう
本番を想定しながら模試を受ければ、焦ることも少なくなります。
場数を踏んでいないと本番で焦ってしまう人も結構いるので注意しましょう。
ちなみに模試で焦ったことがない人は本番でもほぼ焦らないので、心配しなくて大丈夫ですよ。
しっかりと自己採点
模試を受けた後、自己採点をしているでしょうか?
これ、とても重要です。
「どんな問題をどんな風に間違えたのか?「
「記述の部分点はどのくらいもらえそうなのか?」
など、自己採点しながら考えましょう。
自己採点をするのは、模試を受けた直後がいいでしょう。
その理由は、模試中に自分が考えていたことを覚えているからです。
「自分はどんな風に考えて問題を解いたのか」
「解答はどんな考え方・アプローチを求めていたのか」
自分の考え方と解答のアプローチを比較して、その違いを見つけることができます。
すると、どんな考え方・アプローチが適切なのか、感覚的に分かるようになります。
特に、難問を出す大学を目指している人にとって、これは重要です。
詳しくは模試の自己採点のやり方!自己採点の本当の意味とは?怖くてもやるべき!をご覧ください!
結果の見方
模試の結果が帰ってきたら、どこに注目しますか?
点数や偏差値、判定などいろいろあると思います。
中でも私が注目するべきだと感じるところは、設問別の平均点です。
設問別の平均点が持っている情報には、例えばこんなものがあります↓
- 他の受験生の時間配分
- 他の受験生の問題の解き方
- 自分の得意な設問
- 自分の苦手な設問
- 取るべき点数の目安
などなど
いろんな情報が詰まっています。
もちろん、人によって、情報の受け取り方は違います。
なので、実際に自分なりに考えてみましょう。
私の場合は、他の人の解き方、解く順番についてよく考えてました。
そこから、
「基本の解き方はこういう感じなんだ」
っていうことを読み取るんです。
読み取れた基本の解き方をベースに、自分なりにアレンジしていきました。
結果、解き方のルーティン(?)を確立しました。
おかげで、本番でも迷わず解き進めることができました。
ついでに、あんまり良くない結果の見方についても1つだけお話します。
それは、判定に注目することです。
判定の持っている情報は意外と少ないです。
自分がその偏差値帯に入っているかどうか、という情報くらいです。
偏差値△△~□□の間だったらC判定、みたいな感じ。
なので判定に注目するよりも、順位に注目してみると良いと思います。
順位を見て、自分が全体の中でどのくらいの位置にいるのか、認識しましょう。
どんな判定であれ、順位が大学の募集人数より上であれば合格してると言ってもいいでしょう。
また、判定内の順位にも注目しましょう。
B判定の上位層と下位層ではまた違いますよね。
単純に判定だけを見るのではなく、周辺情報も気を付けてみてみるとより効果的ですよ。
復習
ここからは模試を受けた後のフォローアップについてお話します。
模試の復習はどんな風にやっているでしょうか?
全くやらない人、3回解きなおす人など様々だと思います。
全くやらないのはもったいないです。
とはいえ、じゃあ何回やればいいのかという問いには答えられません。
必要に応じて、回数は調整すると良いと思います。
問題と答えを覚えてしまったんであれば、解きなおしても意味がないでしょう。
つまり、「3回解きなおす!」と決めるのはナンセンスです。
「満足したら終わりにしよう」くらいに考えておきましょう。
今後同じような問題が出てきたときに、間違えないようになれば大丈夫です。
あくまで、模試は本番の対策・シミュレーションのために使うものです。
なので、復習が単なる模試対策にならないように注意しましょう。
まとめ
効果的な模試の受け方について紹介しました。
今回の内容は、大まかには時系列順に並んでいると思います。
模試を受けてそれで終わりはもったいないです。
せっかく時間を使って受けるのだから、最大限の効果を得るために活用しましょう。
同じ時間を使って、より高い効果を出すことが大事です。
「模試を受けるよりも、その時間を使って勉強した方が効果あった」
みたいな状況に陥らないようにしましょう。
そのためには受動的にではなく、能動的に受けることが大事です。
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