大学受験には、大きく分けて2つの選択肢があります。
1つは塾・予備校に通って先生の指導を受けながら勉強するという選択肢。もう1つは独学で勉強するという選択肢です。
どちらの選択肢も一長一短であり、一概に「こっちにすべき!」と言い切ることはできません。
今回は独学のメリットとデメリットを、独学で旧帝大に現役で合格した私の経験にも基づいて、紹介します。
「塾・予備校に通おうか、それとも独学で勉強しようか迷っている」という人はぜひ参考にしてください!
独学で大学受験に挑戦するメリット
独学で大学受験に挑戦することには、こんなメリットがあります↓
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで勉強できる
- 教材を自由に選べる
- 好きな時間に好きな場所で勉強できる
- 独学の経験は将来役立つ
費用を抑えられる
独学の最大の魅力は何といっても、費用の安さです。独学は塾・予備校に通うのと比べて、圧倒的に費用が抑えられます。
使う教材にもよりますが、ほとんどの場合年間20万円以下で済みます。塾・予備校なら1年で50万円以上かかることも。
私は高校3年生から独学をはじめました。参考書や映像授業をフルに使いましたが、それでも1年間でだいたい5~6万円くらいに抑えられました。
「できるだけお金をかけたくない」と考えている人は独学がおすすめです。
自分のペースで勉強できる
独学には決まったカリキュラムがありません。そのため、自分のペースで勉強を進められます。
塾・予備校には年間のカリキュラムがあって、それに従って生徒は勉強します。分からないことがあってもどんどん進んでいくので、常に授業についていく必要が。
独学ならそんなことはありません。分からないことがあったら立ち止まって勉強できます。また、どんどん勉強を進めたいなら、勝手に進めることが可能です。
「自分のペースで落ち着いて勉強したい」と思う人は独学がおすすめです。
教材を自由に選べる
自分に合った教材を自由に選べるのも独学のメリットです。
塾・予備校ではある程度決まった「参考書(教科書)ルート」というものに従って勉強します。そのため、中には「使いづらいな…」「分かりづらい…」という教材もあるでしょう。
独学の場合、使いづらい・分かりづらい教材は使わなければ大丈夫。いくつか教材を見て、自分にピッタリの教材を選べます。
教材を自由に選べると、勉強の効率はぐんと上がります。いろんな教材を使っていくうちに、自分に合った教材を見極める力も養えますよ。
好きな時間に好きな場所で勉強できる
場所や時間に縛られないのも独学の魅力です。いつでもどこでも、気が向いたときに勉強できます。
塾・予備校の場合、授業時間に教室に居なければなりません。このことがストレスに感じる人も多いでしょう。
私は田舎の方に住んでいて、そもそも最寄りの予備校ですら通学に片道1時間かかる場所にありました。
「えぇ…、こんな遠いところめんどくさがりな自分が通えるの⁇」と感じたのも、私が独学を選んだ理由の1つです。
独学の経験は将来役立つ
独学した経験は大学受験以降の人生に役立ちます。私はまだ大学生ですが、独学した経験が活きる場面はすでにたくさんあります。
高校までと違って、大学以降は一から十まですべて教えてくれる人はいません。自分で考えて行動する必要があります。
大学受験に独学で挑む場合、スケジュールや勉強方法をある程度自分で考えるでしょう。
最初は失敗することも多いはずです。しかし、失敗から学ぶことで「どうすれば効率良いのか」「自分の場合、どうやったら最短距離で解決できるか」だんだんと分かるようになります。
つまり、試行錯誤する過程で、「自分で考える力」がつくわけです。
塾・予備校に通った場合は先生が大部分を指導してくれるので、自分で考えて勉強する経験はあまり積めないでしょう。
独学で大学受験に挑戦するデメリット
独学で大学受験に挑戦する場合、こんなデメリットがあります↓
- すべて自分で管理しないといけない
- 勉強計画を立てるのが若干難しい
- モチベ維持が難しい
- 切磋琢磨できる相手が見つからないこともある
すべて自分で管理しないといけない
良くも悪くも、独学は自分のペースで勉強します。勉強計画や進度など、すべて自分で管理する必要があるのが、独学のデメリットです。
塾・予備校に通った場合は独自のカリキュラムに従っていれば大丈夫。
勉強計画や進度を管理する必要はありません。受験の情報や試験で楽をするコツなどもすぐに入手できるでしょう。
勉強計画を立てるのが若干難しい
自分で管理する必要があることに関連して、勉強計画を自力で立てるのはなかなか難しいです。
受験の日から逆算して上手にスケジュールを立てなければ、失敗してしまうことも。
勉強計画は以下のように立てるのがおすすめです↓
STEP1:志望校を決める
STEP2:逆にたどる
STEP3:科目別に、長期的な計画を立てる
STEP4:科目別に、短期的な計画を立てる
STEP5:今後1週間の計画を立てる
これは私が実際に使っていた方法です。参考にしながら勉強計画を立てれば、失敗する心配もありませんよ。
勉強計画の立て方についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください!
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モチベ維持が難しい
モチベーションの維持も独学では重要なこと。
独学には強制力がないので、その日勉強しなかったら学習進度は全く変わりません。適度にモチベを保ち続けて、進度を調整する必要があります。
その点、塾や予備校に通っていれば、授業の時期は決められているので、嫌でも勉強が進んでいきます。
とはいえ、どちらにしろ自学自習しないと成績が上がらないんですけどね。独学で勉強する場合も、塾・予備校に通う場合も、結局モチベ維持は大切です。
モチベ維持については以下の記事をご覧ください!
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切磋琢磨できる相手が見つからないこともある
独学は文字通り「独りで学ぶ」学習方法です。そのため、切磋琢磨できる相手が見つからないこともあります。
塾・予備校に通えば、同じ大学を目指す同じくらいのレベルの勉強仲間やライバルが自然と簡単に見つかるでしょう。勉強仲間がいれば、やる気も出ます。
独学の場合、SNSなどを活用して自分で探さない限り、勉強仲間やライバルが見つかることはありません。
独学と塾・予備校の比較
独学と塾の違いはざっとこんな感じ↓
独学 | 塾・予備校 | |
カリキュラム | ない | ある |
場所などの制限 | ない | ある |
先生 | いない | いる |
費用 | 安い | 高い |
教材 | 自分で用意 | 用意してくれる |
塾・予備校にはカリキュラムがあるなどのメリットがある一方、費用がかかる・地域格差があるなどのデメリットがあります。
冒頭でも言った通り、独学と塾・予備校は一長一短ですね。
独学と塾・予備校の比較について、もっと詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください!
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独学に向いている人・向いていない人
以上より、独学に向いている人はこんな人です↓
- 場所や時間に縛られたくない人
- 自分のペースで勉強したい人
- 費用を抑えたい人
逆に、独学に向いていない(塾・予備校の方が向いている)人はこんな人です↓
- 勉強仲間が欲しい人
- 塾・予備校に授業についていける人
独学で失敗しないために大事なこと6つ
独学で失敗しないためには、以下の6つを意識しましょう↓
- 勉強量よりも質で勝負
- 隙間時間を有効活用
- 受験の情報収集
- 自分の到達度(成績)を定期的に確認
- スケジュールを立てる
- 独りよがりにならない
これらを意識すれば、失敗する可能性を限りなく抑えることができます。
独学で失敗しないためのコツについて、もっと詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください!
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スタディサプリ(映像授業)を活用しよう
いくら独学とはいえ、大学受験で完全に独りよがりで勉強するのは危険です。
独学をサポートしてくれるサービスを適度に使っていくことが、独学での受験に失敗しないために大切です。
私のおすすめは映像授業を活用すること。中でもおすすめなのが、「スタディサプリ」です。
小学4年生から高校3年生までのすべての授業動画を閲覧できる
授業動画の数がとにかく豊富
一流講師が授業動画を作っているので、質も高い
業界屈指の低価格(月額1,815円~はめちゃくちゃ安い!)
スタディサプリを活用することで、勉強内容について誤った解釈をしてしまうリスクはなくなります。
また、授業の質が高く分かりやすいので、勉強効率もぐんと上がります。
スタディサプリの効果的な使い方については以下の記事をご覧ください!
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まとめ
独学のメリットとデメリットについて解説しました。
費用を抑えられる
自分のペースで勉強できる
教材を自由に選べる
好きな時間に好きな場所で勉強できる
独学の経験は将来役立つ
すべて自分で管理しないといけない
勉強計画を立てるのが若干難しい
モチベ維持が難しい
切磋琢磨できる相手が見つからないこともある
以前までは塾・予備校に通って大学受験対策をするのが当たり前でした。
しかし参考書の充実やインターネットの発達により、独学での大学受験も同じくらい当たり前になっています。独学をサポートしてくれる質の高いサービスも多いです。
私も独学で大学受験に挑みました。最初は不安だったけど、目標の旧帝大に現役で合格できました。「独学で挑戦して良かったな」と思うこともたくさんあります。
ぜひ参考にしてください!
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