今回は化学の新演習のすべてを解説します。
- 化学の新演習はいつから使うべき?
- 化学の新演習のレベルは?
- 化学の新演習はいらない?
- 化学の効果的な使い方は?
この記事を読めば、化学の新演習についてばっちり分かります!
現役旧帝大生(次席合格)。共通テスト現役第1期&776点。二次試験得点率85%越え。英検準1級&TOEIC975。本ブログで受験生や大学生に役立つ情報を発信中!
化学の新演習とは?特徴を解説
化学の新演習は、最近の入試で出題された問題を多数掲載している問題集です。
筆者は数ある過去問の中から、以下の2点のいずれかを満たしている良問を厳選しました。
- 出題頻度が高く今後も類似の問題が出題される問題
- 比較的長文で実力強化に役立つ問題
化学の新演習のうち10%くらいが過去問のまんま出題され、ほかは必要に応じて改作されています。
過去の入試で実際に出題された問題ばかりなので、実践的に演習経験を積めます。
さらに、化学の本質を問う問題が多いため、理解力や思考力を身につけられます。
ページ数は544ページ(本文224p、解答解説320p)です。目次は以下の通りです。
編 | 単元 |
第1編:物質の構造 | 物質の構成と化学結合、物質量と化学反応式 |
第2編:物質の状態 | 物質の三態と状態変化、気体の法則、葉腋の性質 |
第3編:物質の変化 | 化学反応と熱・光、反応の速さ、化学平衡、酸と塩基の反応、電離平衡、酸化還元反応、電池と電気分解 |
第4編:無機物質の性質 | 非金属とその化合物、金属とその化合物、無機化学総合 |
第5編:有機物質の性質 | 脂肪族化合物、芳香族化合物 |
第6編:高分子化合物 | 天然高分子化合物、合成高分子化合物 |
化学の新演習のレベル・難易度
化学の新演習の難易度は、入試標準~入試発展レベル。基本的に難関国公立や難関私大を目指す方が使う問題集です。
化学の新演習の問題をすべて解けるようになれば、ほとんどの大学で高得点を取れる力が身につきます。
化学の新演習はいつから使うべき?
化学の新演習を使うべきタイミングは人により異なります。
まず、難関大を目指していて化学が得意だと感じる方は、化学の基礎知識をインプットした後に使い始めるのがおすすめです。
化学の新演習で負荷をかけて問題演習することで、学習効率が段違いにアップします。
化学の新演習は難易度の高い問題集ですが、じっくり考えれば十分解ける問題が多いです。
じっくり考える過程で本質的な理解が進み、深い思考力が身につきます。
難関大を目指しているけど化学に苦手意識がある方や難関大を志望していない方は、先に別の問題集を挟みましょう。
化学の新演習より難易度が引く問題集を挟むことで、着実に化学の力を身につけられます。
化学の新演習の問題数
化学の新演習の問題数は「331問」です。
化学の新演習では、問題の難易度が★印の数で表されています。
★★印:発展的で思考力を必要とする応用問題
★★★印:やや難しい問題や新傾向の問題
★★★印の問題はとても難しいです。
★印や★★印の問題が解けるようになれば、ほとんどの問題に対応できるようになります。
余裕がある方は、★★★印の問題を解いてみましょう。
化学の新演習の効果的な使い方
ここからは、化学の新演習の学習効率を高める使い方を紹介します。
1問1問じっくり解く
まずは、1問1問じっくり時間をかけて解いてみましょう。「もう絶対に分からない!」と感じるまで粘ることが大切です。
この過程で、化学の問題を正しく読み取る力と思考力が身につきます。
なお、問題を解くときは、映像授業や参考書などを活用して該当箇所を調べても大丈夫です。
解答解説ではなぜどこで間違えたのかに注目
自分なりに満足いくまで問題を解いたら、解答解説を読みます。
ここで意識してほしいのは「なぜ、どこで間違えたのか」に注目することです。
「なぜ&どこで」に注目することで、内容の定着率がぐんとアップします。
さらに、問題が記憶に残りやすくなるので、似たような問題が出たときにスムーズに対応できるようになります。
また、化学の新演習の解答解説では、計算上の工夫や楽な解き方などが紹介されています。
化学の成績を効率的に上げるために非常に役立つので、余裕があればそれらも確認してみてください。
化学の新演習はいらない?
化学の新演習は、東大や京大をはじめとした旧帝大や難関私大を目指す方向けの問題集です。
そのため、難関大を志望しない方には基本的には必要ありません。
ただ、難関大志望でなくても、化学で高得点を取りたい方は化学の新演習を使うのがおすすめです。
化学の新演習を使うことで、ライバルと圧倒的な差をつけられます。
化学の新演習の良い評判口コミ
化学の新演習の良い評判や口コミを調査しました!
・特に有機化学の問題が豊富で最高
・難関大受験者には必須級の問題集
「実践的に演習経験を積める」「有機化学が最高」という意見が多かったです。
その理由は、1問1問が有機化学の深い理解と思考を要求してくるからです。
難関大入試の過去問を用いているだけあって、どの問題も骨があります。
完璧に解ききるには、知識の網羅はもちろん、問題を整理したり、多角的な視点で問題を捉えたりすることが必要です。
化学の新演習の有機化学で演習すれば、確かな力と自信が身につきます。
化学の新演習の悪い評判口コミ
化学の新演習の悪い評判や口コミについてもしっかり調査しました!
・有効数字が定まっていないのが難点
・難関大を目指さないなら基本いらない
理論化学の問題のなかには、たしかにマニアックな問題が多数あります。
マニアックな問題は受験の成績に直結しないことがほとんど。基本問題を解けるようになれば、成績で十分良い成績を取れます。
ただ、東大や京大、珍しい問題を出す私立大を目指す方は、マニアックな問題にも挑戦してみるのもアリです。
マニアックな問題を解くことで、未知の問題に遭遇した時の対応力が身につきます。
化学の新演習をレビュー
有機化学の構造決定問題が最高
まず強調したいのが、化学の新演習の有機化学の問題がとにかく良いということです。
ほかの問題集と比較して網羅性が非常に高いので、高校化学の範囲ならほぼすべて解けるようになります。
構造決定で高得点を取るには経験が大事です。
化学の新演習でさまざまな問題を演習できして構造決定の経験を積めば、有機化学の点数がどんどん上がっていきます。
解答解説が詳しい
また、解説もかなり詳しく載っているのもポイント。「~だから~になる」という論理がしっかり構築されています。
さらに、解説の途中にある「参考」というコラムを読めば新たな知識を得られます。
考えれば解ける問題が多い
それから、考えれば解ける問題が多いのも良いところです。
映像授業や参考書で基礎知識や解法をインプットしたばかりでも、時間をかければ十分解ききれます。
問題の解答方針を考える過程で、発想力や思考力が身につきます。
そのため、過去問に入ってもスラスラと解き進められるでしょう。
化学の新演習と化学重要問題集を比較
化学重要問題集は、化学の新演習よりも難易度がやや低い問題集です。
位置づけ的には、化学の新演習の前に使う問題集ですね。
化学の新演習→入試標準~発展
解答解説や問題の網羅性にはそこまで差はありません。
化学重要問題集のすべてを旧帝大生が徹底解説!
化学の勉強法
最後に、化学の勉強法を簡単に紹介します。
基礎知識をインプットするなら、映像授業を使うのがおすすめです。
難しい内容でも、誰でも理解できるくらい分かりやすくかみ砕いて解説してくれます。
▼化学の詳しい勉強法はこちら▼
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まとめ
化学の新演習は、近年の入試で頻出の良問を多数掲載している問題集です。入試標準~入試発展レベルの問題が約330問載っています。
難関大受験者向けの問題集なので、難関大を志望しない方には基本的に必要ありません。
ただ、化学で高得点を取ってライバルを差をつけたい方は使うのがおすすめです。
ぜひ参考にしてみてください!
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