今回は文理選択に役立つ情報をまとめました!
「文系か理系か」
文理選択だけでこの先の人生が大きく変わると言っても変わりません。
しかし、やりたいことがまだ明確ではない高校生にとって、正しく文理選択をするのは非常に困難です。
そのため以下のように、「なんとなく」で選んでしまう人が多いのが現実です。
- 文系科目の方が得意だから文系
- 理系科目の方が得意だから理系
そうして時間が経ってから、多くの人は「文系(理系)にしておけばよかった…」と後悔します。
今回紹介することを参考にして、後悔しない選択肢を選んでください!
現役旧帝大生(次席合格)。共通テスト現役第1期&776点。二次試験得点率85%越え。英検準1級&TOEIC975。本ブログで受験生や大学生に役立つ情報を発信中!
文系の学部
まずは、イメージをつかんでもらうために「文系の主要学部名」を紹介します。
・法学部
・経済学部
・経営学部
・社会学部
・教育学部
・外国語学部
・人文学部
などなど
理系の学部
次に、「理系の主要学部名」を紹介します。
・工学部
・理工学部
・医学部
・看護学部
・薬学部
・農学部
などなど
文系・理系の違い
ここからは、文系と理系の違いを次の3つのステージに分けて解説します。
- 大学受験
- 大学生活
- 就職
大学受験
まずは、大学受験から。
大学受験における大きな違いは「受験科目」です。
共通テスト・個別試験ともに、文系と理系では受験科目が大きく異なります。
共通テストにおける主な受験科目は以下の通りです。
理系:英語、国語、数学ⅠAⅡB、「社会1科目」、「理科2科目」
(違う部分を「」で囲みました。)
文系は社会2科目理科基礎2科目受けるのに対し、理系は社会1科目理科2科目受けるのが基本です。
また、国公立大学2次試験や私立大学一般入試における、文系と理系の主な受験科目は以下の通りです。
理系:英語、数学、理科
このように、大学受験で選択する科目が異なります。
そのため、自ずと高校で勉強する内容も異なります。
大学生活
次に、大学受験が終わった後、つまり「大学生活」を考えてみましょう。
理系と文系の大学生活は大きく異なります。
まずは大学で勉強する内容について。
例)数学・物理学・化学・生物学・医学など
文系:「人間の文化的・精神的活動について」
例)経済学・法学・哲学・文学など
※かなり省いています。実際にはもっとたくさん種類があります。
最近では文理融合の学問分野も増えてきているので、依然と比べると文系理系の境界が不明瞭になってきています。
次に、大学での生活面について。
一般的に、理系は文系よりも忙しいと言われます。
その理由は、理系は実験や実習に拘束されるうえ、レポート作成にかかる時間が長いからです。
一方、友人(文系)は実験が全くないので、時間に余裕はありそうでした。
また、理系は必修科目が多いので半強制的にスケジュールが埋まってしまいます。
必修科目が多いと柔軟なスケジュールを作れないので、自由な時間をなかなか確保しにくいです。
とはいえ、理系でも遊んだりバイトしたりする時間はあります。
文系より自由な時間はやや少ないですが、多くの理系大学生は充実した学生生活を送れます。
就職
最後に、就職における違いを紹介します。
一般的に、「理系の方が文系よりも就職に強い」と言われています。
その理由は、「専門性の高さ」や「大学の研究室と企業のつながり(コネ)の存在」です。
理系で勉強する内容はそのまま社会に活かせることが多いため、理系の素養がある人を企業は欲しがります。
また、理系は大学院に進む人も多いです。
院進すればより専門性が高まるので、初任給も大卒より高くなります。
一方、文系で勉強する内容は直接的に業務に役立てることが難しく、就職活動では「上手に自己アピールすること」が大切になってきます。
とはいっても、就職率で言えば文系と理系でそこまで差はありません。
文系は就職でやや苦労かもしれませんが、「新卒」ブランドはとても強いです。
「新卒はまだ若いし教育すれば役に立つ」と企業は分かっているので、たいていの人はどこかの企業に採用されます。
文系を選ぶメリットとデメリット
ここまで説明してきた文系と理系に基づいて、文系を選ぶメリットとデメリットを紹介します!
・英語や国語を中心に勉強できる
・数学や理科に力を入れなくてもよくなる
・答えのない問題について考える機会が増える
・受験で暗記科目が増えて大変
・数学的な思考力や論理力が身につきにくい
理系を選ぶメリットとデメリット
次に、理系を選ぶメリットとデメリットを紹介します。
・就職に強い
・国語は最悪勉強しなくてもいい(勉強した方が良いけど)
・暗記系の受験科目が減る
・大学生活が忙しくなる
文理選択のタイミング
多くの高校では、1年生の夏休みくらいから文理選択のお知らせがくると思います。
この期間に大学のオープンキャンパスに参加するなどして、文系と理系について理解を深める人もいます。
その後は、「文理選択の希望調査」を出す時期になってきます。
ここで、希望した文理選択を教員や保護者とも相談しつつ、「本当にこの選択で良いのか」と頭や心の中を整理していきます。
そして、文理選択の最終決定は「1年生の1月以降」に行います。
この文理選択に基づいて、2年生からは文系と理系にクラスが分かれることが多いです。
文理選択の決め方~文系と理系の選び方~
ここまでで、文系と理系の違いはだいたい分かってもらえたと思います。
では、本題の「文理選択の決め方」に入りましょう。「文系か理系か」は次のように選ぶのがおすすめです。
- 将来なりたい職業で考える
- 勉強したいことで考える
- 得意・苦手科目で考える
将来なりたい職業で考える
まず、「将来こんな仕事をしてみたいな」と考えているなら、その仕事に直結する方を選択しましょう。
文系と理系で、将来の選択肢の幅は大きく異なります。
たとえば、機械や情報系を扱う企業にエンジニアとして入社したいなら、ほとんど理系一択です。
また、医学・歯学・薬学系の職業に就きたいなら、理系じゃなければ厳しいです。
一方、弁護士になりたいなら「法学部」を目指して文系を選ぶのが効果的です。
このように、まずは将来なりたい職業で決めてみるのがおすすめです。
勉強したいことで考える
とはいえ、将来やりたいことが明確な人はほとんどいないと思います。
その場合は「勉強したいこと」で文系理系を考えてみてください。
たとえば、プログラミングが勉強したいなら「情報系」の学部に入るために理系を選択するのが効果的です。
また、「企業経営について気になる」なら「経営学部」を目指して文系を選ぶのがおすすめです。
得意・苦手科目で考える
「将来やりたいこともないし、勉強したいこともない…」という場合は、現在の「得意・不得意」で文理選択してみましょう。
基本的に、高校時点での得意・不得意は「自身の潜在的な特徴」を表しています。
たとえば、もしあなたが高校数学が得意なら「数学的思考力が高い可能性がある」ということです。
また、得意・苦手科目で文系理系を選択することには、「高校での勉強の負担が少ない」というメリットもあります。
得意科目は点数が取れるので勉強してもさほど苦ではありません。
しかし、苦手な科目を勉強するときはかなりしんどくなるはずです。
文理選択する前に何を勉強するか確認しよう
「文系か理系か」を決定する前に、「もし文系(理系)を選んだら、何を勉強するのか」を先に確認することが大切です。
これをやらなければ、「うわ、思っていたのと違う」と後悔することになります。
勉強する内容を確認するなら、映像授業を使うのがおすすめです。その理由は以下です。
- 高校内容が体系的に整理されている
- 解説が詳しい
- 図解が豊富なので勉強する内容をイメージしやすい
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まとめ
文理選択に役立つ情報をまとめました!
理系:理学・工学・理工学・医学・看護学・薬学・農学
文系と理系の主な違いはこちらです!
→文系は主に英国社、理系は主に英数理
・大学生活の忙しさが違う
→文系の方が時間に余裕がある
・就職難易度が違う
→理系の方が就職に強い
以上の点を踏まえて、文系と理系のメリットとデメリットはそれぞれ以下の通りです!
・大学生活が楽になる
・答えのない問題について考える機会が増える
・就職に弱くなる
・受験で暗記科目が増える
理系:
・数学的な思考力や論理力が身につく
・就職に強くなる
・受験で英語に割ける時間が減る
・大学生活が忙しくなる
多くの場合、文理選択の最終決定は「1年生の1月以降」に行います。「文系か理系か」は次のように選ぶのがおすすめです!
- 将来なりたい職業で考える
- 勉強したいことで考える
- 得意・苦手科目で考える
また、後で後悔しないために、文理選択の前に「何を勉強するか」を映像授業で確認しておきましょう。
文理選択は将来に大きな影響を与える大切な選択です。
今回紹介したことを、ぜひ参考にしてみてください!